花房稲荷神社・日本一不遇な神社

花房稲荷神社の空
花房稲荷神社より上を見上げた空

このホームページでは

絵を描きあげたときに

基本的にアップする意向ではあったが、

絵を描くには、それなりに時間が

かかってしまうので、

それではあまりにも間が空きすぎるので、

なにか、神社や狛犬で

気になることなど、面白いことも

写真と一緒に文を綴ることもしてみることにした。

絵を見ることを期待している方にとっては

(そういう人がいるのか分からないが)

申し訳ないが、ご了承してくださいませ。

 

日本一不遇な神社

ちょっとオーバーなタイトルにしてしまったが、

いままで僕が見た神社の中では、

とても日当たりの悪い、

しかも場所の分かりづらい神社なので

アップすることにした。

世の中には、まだ、環境の悪いところに置かれた

神社もあるだろうが、まあ、その中の一つと

考えてください。

 

場所は、かの秋葉原にある。

電気街といわれた秋葉原、

今ではサブカルチャーの聖地と言われている。

秋葉原北口
秋葉原北口を降りる。

駅を降りれば、そこは若者たちが

そこかしこと闊歩している。

 

グループマップで「花房稲荷神社」

位置は確認していたので、

その神社方面、秋葉原駅より北方面へ向かった。

中央通りの歩道。

行く途中、中央通り脇には

可愛いメイド姿の女の子が

あちこち立って店へ誘いをしてくるので

おじさんは勧誘されないよう

(おじさんには声をかけないか😅)

無視をして通り過ぎる。

 

やたらフィギアを売っている店が

並んだ前を通り、リバティーという店を

右に曲がると

ビルとビルに挟まれた狭い道がある。

ビルとビルに挟まれた道

道の北側にはフィギアの自動販売機が

ずらりと並び、

南側はドリンク類の自動販売機が

並んでいる。

奥をみると、向こうの道路が見える。

「あれ、神社はどこだ?」

 

スマホのグーグル・マップでは

確かに、この通りのどこかを

指し示している。

あたりをキョロキョロしながら

グループマップの指し示す

位置へ近づいた。

だが、しかし、神社が見えない。

「どこだ?」

ビルとビルの間の隙間。看板が見えるその奥は、ビルとビルの細い路地。やっと人が通れるほど。

赤いマークはさらに右側にある

ビルとビルの間を示していた。

だが鳥居らしきものはまったく

見えない。

階段の前の「リバティー」と

書かれた看板が見えるだけだ。

 

が、このビルとビルとの間を

そっと覗いてみると、

なんと、かすかに

鳥居の丸い笠木がみえたのだ。

2回目に来たとき、神社の北側より撮った写真。真っ暗だったので露出をフルにあげている。

ひとが横になって

通れるくらいの幅をちょっと

通るとこの「花房稲荷神社(はなふさいなりじんじゃ)

現れたのだった。

 

この神社の上を見上げた

空がトップにあるアイキャッチ画像の写真

というわけだ。

この写真は1回目にきたときの神社の空。

 

ここには実は2度来た。

1回目は2019年の秋。

2回目は2020年の先週日曜日。

 

1回目はやっと探して見つけて

写真を撮っていたら、

大学生くらいの若い男の子が

やってきた。

話してみると、どこかの

情報誌かなにかで知って

来たという地方から来た

学生だった。

 

ここに来るのは

そうとうのマニアか

変わった方かもしれない。

僕も言わずもがなだが。

 

それで先週、あまりにも

印象深かったので

所要の帰り、夕方になったが

再度寄ってみた。

あいにく雨だったが、

相変わらずの分かりにくさ。

一度来たのに、再度、

うろうろとしてしまった。

 

今回の神社から見上げた空が

下の写真だ。

花房稲荷神社の天空

神社の四方は、すべて10階以上の

高いビルに囲まれている。

だから、日中でも

花房稲荷神社には

陽が差すことはないのだ。

年がら年中、日陰の中である。

 

しかし、考えてみると

この神社のある小さな

一角だけ残して

ビルが避けるように

建っているというのも

面白いものである。

 

恐らく、この地はビルを建てるには

憚れる場所なのだろう。

 

調べてみると

花房というのは

昔、この辺りが花房町

言われたことらしい。

神社は江戸時代の創建とされ

現在の社殿は第二次世界大戦後に

再建されたものらしい。

 

花房稲荷神社
1回目に来たときに、南側より撮った神社。写真の露出をあげて明るく見せている。

四角い空から降りそそぐ雨を

傘を差して避けながら

拝殿の前に行き

お祈りをした。

花房稲荷神社の祠
鳥居の下からみた花房稲荷神社の正面。写真を撮っている後ろはすぐ壁。全容を撮ることはできない。

恐らく、多くの人が

行き交う秋葉原の街中にあって

ひっそりと、

きっとこれからも

ずうっと陽に当たることなく

この「花房稲荷神社」

ずっと鎮座していくのだろう。

 

最近はミステリースポットとして

よくブログでもとりあげられて

いるらしい。

大学生と会ったのも

それが要因で

あったのかも知れない。

 

秋葉原に来ることがあれば

ひそかに訪ねてみるのも

いいだろう。

もしかして秋葉原の繁栄は

この神社があるからかも

知れないのだから。

 


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