「見つめ合い」小金井神社・狛犬

見つめ合い

小金井神社(こがねいじんじゃ)の狛犬

JR武蔵小金井駅から徒歩で

15分もあるけば小金井神社へ着く。

小金井神社は以前、

「見つめ合う神使」を記したときに

ほぼ記したので

読んでない方はそちらをお読みくださいませ。

 

小金井神社の拝殿前

 

見つめ合う神使

前回、少し触れたが

そのとき小金井神社は工事中で

拝殿前の狛犬は

境内の空いている場所に

仮置きされていたのだ。

 

岡崎型に近いかたちだが、

尾っぽが立っていなく

丸まった形でからだに張り付いており、

顔の表情も目つきが鋭く

岡崎型とは少々異なる。

 

通常、阿形・吽形の狛犬は

目を合わせることはない。

だが、仮置きされた

このときの小金井神社の狛犬は、

数メールはなれて

お互い見つめ合っていたのだ。

 

お互いの状況を思い

じっと見つめ合い

語りかけているようだった。

 

狛犬の配置では絶対ありえない配置が、

工事のために

見つめ合う状況になったその狛犬の姿が

面白く、今回、描いてみた。

 

台座の近くには

工事用のシートが

無造作に横たわり、

狛犬の奥には

小金井神社にある

木の輪切りを積み重ねたような

おやまが見えた。

 

「おまえ、だいじょうぶか?」

「大丈夫だけど、これじゃ

参拝客も見れない。

もといた場所に座りたいな」

と話しているかどうか…。

(狛犬情報:昭和六十一年(1986年)九月奉納 石工名不詳である)

 

茶色と紫と目のこと

今回は茶色紫色

おもに使って描いてみた。

 

色覚異常者(赤緑色盲)にとっては

紫色は、紺色とほぼ同じように

みえる。

 

茶色は色覚異常異常者にとっては

安心できる色。

 

こういう組み合わせで

絵が描けるのか、こころみでもある。

 

いろいろな色を使いたいのだが

はっきり言って

よく分からない色もある。

 

だから、絵を描くことは

とても好きなのだが、

描きながらその恐れのような感覚も

同時に襲われることがある。

 

いずれ、色覚異常のことは

記していこうとは思う。

じょじょに。

 


題材の場所: