弦巻稲荷神社(つるまきいなりじんじゃ)
都内を散策していると
ときおりとんでもない場所に
神社を見つけることがある。
今回は東京、文京区目白台にある
高速道路の近くのビルに挟まれた神社である。
最初に訪れたのは2020年の5月末の頃だった。
今回、この記事を書くために2022年4月末に
再度訪れてみた。
東京メトロ有楽町線の護国寺駅4番出口から出て
西に向かうと高速道路が見える。
![](https://shi9ga3.com/wp-content/uploads/2022/05/IMG_2117-1024x768.jpg)
それをくぐってすぐ右側に
高いビルが連なっている。
そのビルとビルの間に「弦巻稲荷神社」はある。
![弦巻稲荷神社への地図](https://shi9ga3.com/wp-content/uploads/2022/04/Art016.jpg)
グーグル・マップで神社マークを
見つけて僕は訪れるのだが
初めて来たときはびっくりした。
細長いビルとビルに囲まれた
場所に奥へと続く階段があり、
マークは、その奥のほうに
神社があることを示していたのだ。
![弦巻稲荷神社の3Dマップ](https://shi9ga3.com/wp-content/uploads/2022/04/Art014.jpg)
![](https://shi9ga3.com/wp-content/uploads/2022/05/IMG_2120-scaled-e1652079282439-724x1024.jpg)
階段を登りきる手前左側に
社号が彫られた大きな石碑が立っており、
そそり立つコンクリートの壁の前に
鳥居が立っていた。
鳥居の奥にはしっかりと
小さな社が祀られていた。
![](https://shi9ga3.com/wp-content/uploads/2022/05/IMG_2136-1024x917.jpg)
「狭い場所にあるなあ」
初めて来たときの感想である。
神社の背後は崖。
直立したコンクリートの壁が崖をおおっている。
見上げると空は両脇のビルに切り取られ小さくイビツにある。
![弦巻稲荷神社の空](https://shi9ga3.com/wp-content/uploads/2022/05/IMG_2138-1024x768.jpg)
崖上にはフェンスが見えるが
その向こうは「腰掛稲荷神社」の境内である。
三代将軍徳川家光公が鷹狩りをした際、
この地に来て切り株に腰を掛けて休憩したらしい。
その切り株があるといわれる神社である。
(5月に確認したが、境内に特別天然記念物の「菊花石」が
飾られていたが、その切り株というのがいまいち分からなかった)
![](https://shi9ga3.com/wp-content/uploads/2022/05/IMG_2155-1024x768.jpg)
それほど、2社は接近しているのだが高低差があり、すぐに行き来はできない。
弦巻稲荷神社からは、位置的にはすぐなのだが
高低差があるので、少しまわり込んで階段を使わないと
行き来はできない。
話がそれたが、「弦巻稲荷神社」の場所だが、
なにもこんな所に建てなくても
ビルだけ建てればよかろうと思うのだが、
事情があるのだろう。
ネット情報では、この2つのビルが建ったときに
社も一緒にできたようだ。
江戸時代はこの近くにこの場所にあった
ようである。
![弦巻稲荷神社の拝殿](https://shi9ga3.com/wp-content/uploads/2022/05/IMG_2132-1024x768.jpg)
古くから信仰の場所として
親しまれていたのだろう。
時代が経っても消えることなく
場所を変遷して今では
高いビルの狭間に
大事に祀られている。
このような神社を見ると
僕は心が温かくなると同時に
人間の信仰心の強さを
思い知るのである。
![拝殿に挟まるアクセサリー](https://shi9ga3.com/wp-content/uploads/2022/05/IMG_2134-300x225.jpg)
アクセサリーが挟まっていた。
![拝殿に挟まるアクセサリー](https://shi9ga3.com/wp-content/uploads/2022/05/IMG_2133-300x225.jpg)
今回はそのような神社に
光を当てる意味で絵を描いてみた。
油絵の具で久しぶり描いてみた。
![トップ画像へ](https://shi9ga3.com/wp-content/uploads/2020/06/Art035.png)
取材の場所: