北谷稲荷神社・天満宮の阿形狛犬
JR原宿駅を降りて
代々木体育館方面に行き
線路沿いを通って
NHK方面を行く途中に
北谷稲荷神社(きたやいなりじんじゃ)に着く。
徒歩10分ぐらいである。
スマホを持って僕は神社に近づいて
行ったが、ビルは見えるのだが
一向に神社らしき建物が見えない。
「たしかこの辺なのだがなあ」
辺りを見回すと、桑沢デザイン研究所と
第7共同ビルという高いビルが見え、
その右横に「北谷稲荷神社」入口と書いた石碑が
立っているのが見えた。
この先か?と石段を登ってみた。
登った先は開け右手は高いビル、
そして左を見ると
平屋コンクリートの建物から鈴紐がぶら下がり、
その下に賽銭箱が置いてあるのが見えた。
それはなんと近代的なビルの
神社だったのだ。
僕は神社の裏の方から来たようだった。
あとで知ったが、
この神社は、江戸東京博物館や
昭和館などで有名な
菊竹清訓さんが設計し、
1997年に建てられた神社であった。
コンクリートのモダンな作りである。
手を合わせ参拝を終えると
神社の右側の奥に
なにやら狛犬らしきものが見える。
近づくとコンクリートの壁に
張り出した棚と
くぼみがあり境内社の
天満社が置かれていた。
その前に置かれている
狛犬は江戸尾流れタイプの
古い狛犬がたっていた。
石黴(かび)もついていて
年月を感じる。
阿形の狛犬の子は
親の足元でエイリアンの
ようなかっこうで頭を
にょきっと出していた。
親の顔を見ると、
左側の口元がちょっと
釣り上がり、なんだか
やさぐれた渋い顔をしていた。
「やい、じろじろ見るんじゃねぇ」
そんなかんじで
凄まれたような感じがした。
天満宮のさらに奥には
麻疹神社の祠が
端っこに置かれていた。
それから、
コンクリートの階段を
降りて参道を下った。
まったく逆の入り方を
してしまった。
帰り際、もう一度参道を見上げると
あまり見たことのない鳥居に
びっくりした。
直線上の両端はカクンカクンと
斜め30度ぐらに跳ね上がっている。
「日月鳥居」という珍しい
鳥居ということがあとで分かった。
やさぐれ狛犬を描く
今回はこの狛犬を
その顔を画面いっぱいに
描いてみた。
ほとんどモノクロ調だ。
さきほど、最後の修正を加えて
できたばっかり。
どうだろか、狛犬さん?
「ふん、よくも描きやがったな」
あんまり機嫌がよくないようだ。
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