柳崎氷川神社の猫様

柳崎氷川神社の猫様
柳崎氷川神社の猫様(F4・油絵)

柳崎氷川神社(やなぎばしひかわじんじゃ)の猫様

今回、絵の題材にしたのは

柳崎氷川神社の猫様である。

いつも狛犬を題材にして

描いているのだが、

ここの神社には狛犬は置かれていなかった。

柳崎氷川神社
柳崎氷川神社の鳥居

代わりに狛犬ならぬ狛猫、

実際の猫ちゃんを描いてみた。

この猫ちゃんは

この神社に訪れたとき、

左側の階段の土手、

コンクリートの上にいた。

 

初めて猫ちゃんを見たとき

ちょっと睨みつけるような顔をして、

ちょっと警戒しているようだった。

柳崎氷川神社の猫様
柳崎氷川神社の猫様・コンクリートの壁の上にたたずむ

今回、絵にしたのは

そのときの表情だ。

 

このちょっとツンとした

顔の猫。

でも実際は

まったく違っていた。

 

僕は最初おそるおそる

猫ちゃんのそばに寄った。

だが、猫ちゃんは逃げることは

なかった。

それどころか

じっと待っているようでもあった。

 

そっと頭を撫ぜてみる。

目を閉じて気持ちよさそうな表情をしている。

「この猫ちゃん、飼い猫なのかな…」

 

さらに、頭、首、背中をなぜてみる。

つぎに、噛まれそうな顎の下まで

手をもっていって、こちょこちょすると

喉を鳴らしだしてきたのだ。

 

最初に視線を交わしたときの

いかつい表情とまったく逆で

ゆるんだ表情をみせ、

さいごにはコンクリートの上で

お腹を出してゴロンと横に

なってしまったのだ。

寝ころがる猫ちゃん
寝ころがる猫ちゃん

最初の印象とまったく

逆の表情を見せたので

驚いてしまった。

いわゆるツンデレというのだろうか。

僕は急に愛しくなってしまった。

 

それから、しばらくずっと猫ちゃんを

撫ぜていた。

ながいこと。

 

その日、僕は神社参りをして

それから神社を2社訪れることになるが、

そのたびごとに

可愛い猫ちゃんと合うことなった。

たて続けに3社とも。

そんなことあるんだ。

 

ということで、

最初に会った猫ちゃんを

描くことにした。

 

今回は、油絵の具を使ったみた。

キャンバスに向かって

3時間ぐらいの格闘である。

 

やっぱり、アクリルより

油絵の具の発色が

僕の目には鮮烈に映える。

彩度が強いのだ。

 

油っこいねっとりした

感触が、描いていて

気持ちいい。

 

うーん、やっぱり

油絵の具のほうが

いいかな、と思いだした。

 

油の溶き油を使う必要があり、

部屋には臭いが充満する。

汚れれば掃除が大変、

絵の具の乾きは遅い、と

油絵の具のデメリットはたくさんあるが、

なによりも色の発色が

油絵の具のほうが

だんぜんいい。

 

今後の描き方を

考えなくては、、。

柳崎氷川神社の拝殿
参拝した柳崎氷川神社の拝殿。猫ちゃんは左側の階段の壁上にいた。

題材の場所: