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丸ケ崎氷川神社の狛犬

丸ケ崎氷川神社狛犬
丸ケ崎氷川神社狛犬(サムホール・キャンバス・アクリル)

丸ケ崎氷川神社を参拝

5月の初旬、僕は電車にのって

東大宮駅に降り立った。

 

神社回りを趣味とする場合

1日で数多く見て回るには、

なんといっても自転車である。

jintensya_man

健康にはいいと言われる徒歩では、

一日に4・5社回ればいいかも知れない。

車は、移動は楽だが、駐車場で苦労することになる。

駐車場のないところもあれば、

車では行けない細い道のところもある。

 

駅から降りて、まず第一に東口を数分歩いた先にある

コンビニに足を向けた。

そこにはハローサイクリングの

ステーションがある。

レンタサイクルは神社巡りには

最適な相棒である。

 

 

だがしかし、この東大宮駅あたりまでが

宇都宮線のハローサイクリングの配置されている

北限といったところ。

もう少し北側に行くと、

ステーションはない。

もしそちらの方面を行くには

別の方法を考えなくてはならない。

 

その日、自転車にまたがった僕は、

東大宮駅を拠点に「今日は、近辺の神社を回ろう」と

漕ぎ出した。

最初に、近くの「氷川社」を参拝した。

 

それから、今回絵の題材にした

「丸ケ崎氷川神社」に向かった。

 

狛犬の台座とおばあちゃん

一の鳥居をくぐって少し行くと

境内左側に建物が建っていた。

丸ケ崎氷川神社の一の鳥居。左に建物がある。

人の住んでいる気配はなかった。

ただ建物の一部が休憩所のようになっており

その椅子の端におばあちゃんらしき人が

座っていた。休憩しているのだろうか。

 

気にせず赤い二の鳥居をくぐる。

二の鳥居
丸ケ崎氷川神社の二の鳥居

ずっとコロナの関係で

どこの神社も手水舎で手をあらうことはできないことが多い。

だが、この氷川神社には水が湛えられ

綺麗な花々が浮かべられていた。

手水舎の花
手水舎に浮かべられた花々

手水舎を過ぎ赤い灯籠の近くに

台の上に乗った狛犬さんがいた。

なかなか渋い作りである。

台座を見ると、昭和11年2月26日奉納と読めた。

丸ケ崎氷川神社・吽形狛犬
丸ケ崎氷川神社の吽形狛犬と拝殿

石工は?と調べてみるが、

ちょうど書かれている部分が剥落していて

部分的にしか読めなかった。

台座の文字

剥落の件について、帰ってネットと調べると

台座には

「鷲山浄隆書 大宮町 石工 田中義?」と

記している方※がいた。

かわさんのHP「好奇心いっぱいこころ旅」

僕が撮った写真をよく見てみると

「鷲山●●書 大宮町 石工 田中●虎」

となっていた。

かわさんが参拝しているのが2018年の11月だから

それから、なにかの事情で

台座の表面の一部が剥がれ落ちたということになる。

風化によるものなのか

誰かがあやまって剥落させたのだろうか。

頑丈な石に彫られていても

このようになったら、せっかくの文字も

読むことができない。

残念である。

で、

2つを合体すると石工は

田中義虎さんということになる。

 

当時活躍していた

有名な石工さんだったのだろうか…。

 

参拝してから、神社周りを

いろいろ写真を撮って

二の鳥居までもどってくると

さきほど椅子に座っていた方だろうか

おばあちゃんが近づいてきて、

お話となった。

かなり高齢なおばあちゃんだが

元気のいい口調で、話してくれた。

この近くに住んでいるらしく、

「ここの氏子さん、あまりこのこの神社の

掃除や手入れをせんでね、わたしが

いつもこの神社に来て掃除しているのよ」

一度は、氏子にならないかと誘われたそうだが

それは断って、ボランティアで来ているのだそうだ。

そういえば、白鳥神社のおばあちゃんも

そうだったな、と思い出した。

白鳥神社・吽形狛犬

「そこの、手水舎のお花ね。あのおじちゃんが、

手入れしているのよ」

指差した方角は、拝殿左の畑の方だった。

草花を手入れをしているおじさんが見えた。

「最近、手水舎に花を飾るのが

流行っているそうね。そしたらあの〇〇さんが

(よく知っている人らしい)見様見真似で

自分とこの花を持ってきて飾っているのよ…」

と。

ここの手水舎のお花もボランティアのようだった。

いろいろ話を聞いていると、

この境内に建っている家(一の鳥居を潜って右にある)

に以前、住み込みでこの神社を世話をしていた

人が住んでいたらしいが、亡くなったらしい。

それで、その頃からこの神社は

草茫々、荒れた状態になってきたらしいが、

見かねたこのおばあちゃんがこの神社を

掃除に来たり、手入れしだしたようだ。

「まあ、私が世話しているからいいけど、

わたしがいなくなったらどうするんだろね」

話によると氏子さんたちは皆、忙しく

なかなか掃除や手入れには来れないということだった。

そういう神社が多くなっているのかも

しれないな、と思いながら、

僕はおばあちゃんに挨拶をして別れた。

ときおりこういった優しい人達に会って

会話をするのも楽しいもんである。

サムホールの絵画

最近は小さなサイズのキャンバス

サムホール(22.7× 15.8cm)に描いてみようと思い

これは前回の第2弾だ。

このぐらいのサイズだと

あまり気張って描くこともないし

そんなに時間をかけなくていいので

いいのだ。

普段、仕事を終えて

夜にしか描く時間がない僕に

とっては、こころ休まるサイズである。

「サムホール 絵筆の先の 宇宙かな」

1時間ちょこっとで描いた絵。

もう少し、じっくりと時間かけて

描きたいな…。

 

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題材の場所: