朝富士

朝富士
朝富士(サムホール・キャンバス・油絵)

新倉山から見た富士山

今回の絵は、新倉富士浅間神社(あさくらふじせんげんじんじゃ)

の境内から見た早朝の富士山の絵

短時間で描き上げたものだ。

※当初、新倉は にいくら と読むかと勘違いしていた。あさくら なのですね。

2023年の11月の半ば、

山梨県の河口湖方面へ向かった。

目的は、新倉富士浅間神社

北口本宮富士浅間神社、そして

近辺の神社回りだった。

 

前日の金曜日の夜から出かけ

都留市の谷原PAで車中泊をすると

谷原に11時頃着く。

朝早く起きて「新倉富士浅間神社」を目指した。

駐車場に付いたのは7時前。

そこから歩いて新倉富士浅間神社に着いたのは

7時ちょっと過ぎだった。

新倉山浅間神社
新倉山浅間神社。まだ、人がまばらだった。

そのときは境内はまだ数人の参拝客しかいなく

静かな雰囲気であった。

富士山はどこから見ても様になるのだが、

ここの神社の南側から見える富士山はとても素敵なのだ。

 

やはり富士山の近くに来ると、

富士山の大きさ、美しさ、偉大さを

つくづく感じることになる。

 

帰宅したあと、富士山の姿が脳裏に

焼き付いて離れないので、

3日後ぐらいに、夜、サムホールキャンバスを

取り出して一気に描いた絵である。

ペインティングナイフで勢いで描いている。

富士の雄大さに負けないよう、

絵の具をナイフに取りキャンバスに塗りつける。

静かにずっしりと重く力強く

描いているうちに、富士の絵は

自然と質感をともなってキャンバスに

表されていくのである。

 

新倉山浅間公園展望デッキからの風景

新倉富士浅間神社あたりを

散策して写真を撮っているうちに

しだいにと観光客が増えてきた。

しかも多くはほとんど外国人だった。

鹽釜神社
富士浅間神社近くにある鹽釜神社

たぶん、外国のパンフレットで

たくさん紹介されているのだろう。

というのもこれから向かう

新倉山浅間公園展望デッキから見た

風景がとても有名だからだ。

中央に富士山、その右に五重塔、

眼下に広がる街の風景。

日本の象徴といっていいぐらいの

とても風光明媚な景色。

テレビでもいろいろなところで紹介されたことあるし、

雑誌にも載ったり、絵はがきにもなっている。

新倉山浅間公園展望デッキからの眺め
有名な風景。(色神撮影)

ということで、僕も一度は見ておきたいと、

そこを目指して長い階段をののぼって登っていった。

新倉山浅間神社
階段途中にある愛宕神社

息を切らしながら登って行き、

五重塔(別名:新倉山浅間公園忠霊塔)の

前の広場前に来ると、

そこから見える展望台には

数多くの人が柵の前に集まり

風景を眺めているのが見えた。

ほとんどの人が手にスマホや

カメラ持ち、中には本格手な

望遠レンズ付けたカメラマンもいる。

 

僕も柵まで来て写真を撮ろうとするも

人の頭が邪魔になって

なかなかいい風景が撮れない。

人が途切れるときはないのかと

しばらく待っていると

今度は、背の高い美形の外国の男の人と

サングラスをかけた綺麗な女の人が現れ、

しかも専属のカメラマンみたいな女性を引き連れ

一番いい場所に陣取り

なんと、そこで抱擁しキスをし、

しばらくずっとそのままの姿でポーズし、

カメラマンがカシャカシャと写真を撮り出したのだった。

新倉山浅間公園展望デッキからの眺め。手前のデッキに外国人のカップルが接吻するシーン(顔は隠してます)。

どこかの有名な外国のカップルだったのか?

ま、絵になる風景の前だから

とても素敵な写真になるのは間違いないだろう。

 

一度はどういう場所か

確認したくて来たのであったが、

まさか眼の前でカップルの抱擁、キスシーンを

長々と見せられるとは思ってもみなかったのである。

 

ここの風景は確かに綺麗で美しい。

ただ、あまりにも

有名過ぎて絵を描こうという気持ちは

わかない僕なのであった。

富士を描くのであれば、

もっと別な場所、別な角度で

別な視点で表現したいものである。

 

といって今回はサムホールという

小さなキャンバスに富士を描いたが、

とてもこれだけじゃ富士の雄大さを

伝えることもできない。

これは間近でみた、最初のパッション、

エスキースというものだろう。

 

また、別の機会で描きたいものである。

富士山に合掌。

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題材を見た場所: