調神社の狛ウサギ

調神社の狛ウサギ
調神社の狛ウサギ(サムホール・キャンバス・アクリル他)

調(つき)神社の神使

今回の絵は、埼玉県さいたま市浦和区にある

調(つき)神社の神使(かみつかい)

「ウサギ」さんが題材である。

調神社の境内
調神社の境内

調(しらべ)と書いて、なんで、

「つき」と読むのだろう、と思って調べてみたら

昔の「租庸調(そようちょう)」、税制から来ているとのこと。

「租」は、今で言う「米」

「庸」は、今で言う「労役」

「調」は、貢物(みつぎもの)、今で言う「絹、糸、真綿、特産物」。

社会で習ったな…。

つぎもの の つき から来ているのだろう。

つきは「月」とも書ける。

月を見上げれば、そこには「ウサギ」さんがいる。

そういうことなのだろう。

昔、この場所に貢物が運ばれたきたということで

運搬のじゃまになるということで、ここの神社には

鳥居がない。(たまに無い神社はある)

 

ご利益は何かといえば、「つき」からきたのだろう

「勝負運」とのこと。ツキがあれば勝負に勝てるか。

昔から、やまと国のひとは、かけことば、が好きだなあ。

(僕も、オヤジギャグは好きである(^_^;))

賭け事が好きな人はここに来ればツキが付いて

いいかもね。

しかし、賭け事を神頼みしていいものか、? ではある。

 

兎に角(この言葉にもウサギがある)、

この神社にはウサギの像が多いのである。

調神社の手水舎
ウサギの口から水が滴る調神社の手水舎。
調神社・先代の狛うさぎ
調神社・先代の狛ウサギ

上の写真は、以前置かれていた先代の狛ウサギである。

萬延二年(1861)・板橋宿兼吉作、屋根付きの安置所に

大切に保管されていて、境内から見ることができる。

調神社境内池のウサギ像
調神社の境内にある池あるウサギ像。口から水が出ている。
社号 調神社
祭神 天照大御神、豊宇気姫命、素盞嗚尊
境内社 稲荷神社、調宮天神社、金毘羅神社
祭日 大祓6月30日
備考 旧県社、延喜式式内社

狛ウサギの絵を描く

今回の題材は

階段を登った左右にある左側のほう。

かなり高い台の上に置かれている。

台座には「平成二十五年四月二十三日複製」と記されている。

先代を忠実に再現させたもので

ミカゲ石をていねいに彫ったもの。

 

サムホールのキャンバスに

モデリングペーストを塗り

乾かせて、狛ウサギのデッサンをし、

主要なラインを彫刻刀で彫り

その上からアクリル絵の具で彩色させた。

 

今回の出来はどうですか?

 

絵のウサギさんに聞いたが

ウサギさんは口をもぐもぐさせて

子のあやしに懸命なようである。

 

境内社の手水舎

おまけ。

「調神社」の境内、奥に進んだ所に

境内社の「金比羅神社」があるのだが、

ここの手水舎の苔の生え方は芸術であった。

 

多くの人は調神社の拝殿に手を合わせて

お参りに来ているのだが、

奥のほうにある境内社には参拝に来る人は数名だった。

 

僕はここにある苔のあまりにうつくしい生え方に

うっとりとなって、何枚もスマホで写真を撮った。

ここに、いくつかを載せておきますので

その素晴らしさを味わっていただきたい。

手水舎の全体像
手水舎の全体像
手水舎に滴る水
手水舎に滴る水
手水舎の苔
手水舎の苔
手水舎の側面
手水舎の側面

これほど綺麗に生えている手水舎を見たのは

はじめてだった。

調神社さん、金比羅神社さんありがとうございます。

調神社の御朱印
調神社の御朱印

 

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題材の場所: