風早神社の稲荷

風早神社の稲荷
風早神社の稲荷(F4・油絵)

風早神社の稲荷(かざはやじんじゃのいなり)

新京成線・上本郷駅から降りて

徒歩5・6分のところに

風早神社がある。

松戸市内では一番古い神社だ。

風早神社の鳥居
風早神社の鳥居

風早(かざはや)神社、

なんだかとても響きがいい。

 

風に関係のある神社かなと

思っていたが、

調べてみると、

中世の風早庄の庄司、

「風早四郎胤康」の居館跡、

風早庄内119ヶ村の総鎮守

だったとのこと。

人の名前だったのだ。

それにしてはかっこいい名前。

 

獅子舞でも有名な神社らしい。

 

鳥居近くには獅子山の

狛犬がいた。

風早神社の狛犬・吽形
風早神社の狛犬・吽形

境内は樹々が生い茂り

奥には拝殿、幣殿、本殿、社務所が

建ち並ぶ。

 

拝殿右側に立つ

イチョウは

何本も寄せ集まって育ったような

太くて年代を感じる御神木だ。

拝殿前の銀杏の御神木
拝殿前の銀杏の御神木

木に囲まれた拝殿は

静かで薄暗かった。

 

参拝を終えて、

左側へ足を運ぶと

いきなり五月の

眩しい陽の光を浴びた。

そこに稲荷神社

ぽつんと建っていた。

 

風早神社の稲荷を描く

今回、絵の題材にしたのは

この稲荷神社。

風早神社ではなく

その境内社である

ちいさな稲荷だ。

 

どこにでもあるといえば

どこにでもある稲荷。

だが、まばゆい

光に照らされた

ちいさな稲荷神社の

光景が目に焼き付いて

離れない。

 

しばらく

眩しい風景を眺めていた。

 

赤い幟が

たなびくことなく

立て掛けられていたが、

心象風景では

「風早」の名のように

風が一瞬通り過ぎた

ように思えた。

 

実際は、

太陽はカッと

輝いているだけだった。

 

(風早神社の稲荷 F4・油絵)

 

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取材の場所: