秋葉神社・阿形狛犬

秋葉神社・阿形狛犬
秋葉神社・阿形狛犬(F6・キャンバス・アクリル)

(新宿秋葉神社・阿形狛犬 F6・ミックスメディア)

秋葉神社(あきばじんじゃ)

地下鉄・新宿御苑駅前を出て

数分あるけば秋葉神社に着く。

ビルに挟まった小さな神社である。

昭和19年11月(1944)作だが 石工は不明だ。

 

ここにいる狛犬はとっても愛らしい。

親の顔もいい表情をしているが、

阿形・吽形の子獅子の

しぐさと言ったら、、。

 

阿形の子獅子は 親の顎ひげを噛んで

「ぼく、はなれないよ。

いや、はなれないもん!」

親は 「しょうがないやつやねぇ」

 

吽形の子獅子は 小さな籠玉を齧りついて

「ぬはっ、これ団子だったらいいのに」

親は 「これ、飛び出さないで。あぶないよ」

すべては私のアテレコ。

 

それだけ、表情豊かで

動きある狛犬なのだ。

 

終戦前の火伏せの神社に奉納された狛犬。

よくそんな時期に

このような可愛い狛犬が

できたものだ。

 

秋葉神社・阿形狛犬を描く

右側の「ヒゲ噛み子獅子抱いた狛犬」 を描いた。

これも何度か描いては

消して、

上にまた

モデリングペーストをかぶせて描いたので、

最終的には絵の下地が

凸凹になってしまった。

ゴツゴツの下地って

まったく筆が 滑らない。

 

今まで、

絵の先生について

教えたもらったこともないので、

なにもかも

手当たりしだい。

思考錯誤して絵を描いている。

 

ただ、頭の中には僕の理想とする

イメージがある。

まず、それに近づけなくては。

 

で、最終的に筆を終えるのは、

絵の中の狛犬さんに聞くのだ。

「どうだい、この絵? うまくかけたかな?」

すると絵の中の狛犬さんが答えた。

「んんん、いまいちだねぇ」

つれない。

 

「じゃ、また描いてみるよ」

するとすかさず狛犬さんが言った。

「じゃ、もっともっと可愛くね」

絵と会話するのも楽しい。

妄想だけど、、、。

 

(秋葉神社・阿形狛犬 F6・キャンバス・ミクストメディア)

狛犬情報:

昭和19年11月(1944)奉納 田中靖久 西孝太郎  石工は不明

 

トップ画像へ

題材の場所: