金窪神社の狛犬

金窪神社の狛犬
金窪神社の狛犬(F3・キャンバス・アクリル他)

上里(かみさと)近辺への参拝

ツイッターで知り合った人が御朱印帳や

神社の写真を載せていて、一度行ってみたいなと

思っていた群馬県高崎市にある「於菊稲荷神社(おきくいなりじんじゃ)」。

地図で調べてみると、関越道の上里サービスエリアから

降りて行けばすぐに行けると分かった。

於菊稲荷神社の鳥居
行きたいと思っていた「於菊稲荷神社」

ツイッターって趣味の共通する人とつながると

刺激になったり、勉強になったりする。

僕と同じように神社・仏閣に興味がある人を

フォローしたり、フォロワーになったりすると

タイムラインに、次々と

僕の知らない神社やお寺・狛犬の写真等が

出てきて見ていると興味がつきない。

そして、一度も行ったことがなく、自宅から行けそうで

興味あるところはGoogle Mapsにマークをつけているのだ。

 

5月の末の土曜、僕は「於菊稲荷神社」

最終目的として、その近辺の神社を訪れてみようと

行くことにした。

 

ただ朝起きてから出かけるのでは、

目的地に着くまでにかなりの時間がかかる。

そこで最近は夜に車に乗って出かけることにしたのだ。

夜9時頃に出掛け、2時間弱で目的地のサービスエリアに着き、

車の中で寝て、朝早く起きて行動する

「車中泊」行うのである。

いわゆる車中泊の「前乗り」っていうわけだ。

元来、僕はアウトドアタイプの人間ではないので

このような行動は自分でも不思議だ。

ただ、いろいろな神社を参拝して見てみたいという要求から

自然発生的に「車中泊」するのが合理的かなっていると思って

このような手段になったというわけだ。

 

5月の頃の車中泊は快適である。

暑くも寒くもなく、ちょうどいいのである。

車の中のランタン
車の中のランタン

軽自動車という小型な自動車の中、

外からの視線を遮るために目張りをする。

そして倒したシートの上になるべく

平らになるようにクッションを敷き眠りに入る。

場所によっては、うるさいこともあるので、

そのようなときは耳栓をする。

少しの騒音にはあまり気にならなくなってきた。

夜の「上里サービスエリア」
夜の「上里サービスエリア」
車の並ぶ上里SA
車の並ぶ上里SA

上里菅原神社への参拝

上里サービスエリアまわりで気になったのは、

「菅原神社(すがわらじんじゃ)」。

なんとこの宮司さんの奥さんはウクライナの方なのだ。

今、ウクライナではロシアとの戦いが現実に起こっている。

とても悲しいことである。

武力で解決することがあるのだろうか。

ウクライナに平和が訪れることを願って

参拝に訪れた。

上里菅原神社の鳥居
上里菅原神社の鳥居。この日、朝は雨がふっていたが参拝時は止んでいた。

午前中に参拝に伺ったが、神事があるということで

奥さんに会えることはできなかったが

参拝をして男の方から(旦那さん?)から御朱印をいただいた。

日本語とウクライナ語で書かれた珍しい御朱印である。

上里菅原神社の御朱印
上里菅原神社の御朱印。ウクライナ語で書かれている。

平和が訪れるよう願います。

金窪神社への参拝

いくつかの神社を参拝して

金久保という場所の「金窪神社(かなくぼじんじゃ)」に来てみた。

(埼玉県児玉郡上里町金久保1052)

地名と神社名、同じ読みなのに

漢字が違う、、と思いながら神社の灯籠を両目に

参道を進んで行った。

金窪神社の入り口
金窪神社の入り口
金窪神社の鳥居
金窪神社の鳥居

神明鳥居をくぐって、左に工場の倉庫のような建物が見えた。

建物の柱近くに黒猫がこちらをじっと見つめていた。

金窪神社の黒猫
金窪神社の黒猫

神社に来るとよく猫と会う。

猫は神社という場所が好きなのかな、と思いながら

さらに参道をすすんだ。

すると両脇にがっしりした風体にいい

狛犬さんが見えた。

 

両目をぱっちりと開けて

ごつごつした体をもった

立尾の味のある狛犬が台に

座っていたのである。

「渋いねぇ」

思わず声に出す。

 

正面、横、後ろ、ぐるぐる回って

鑑賞する。

台座を調べるとなにやら石黴にまみれて文字が微かに見える。

「新町 雲鳳刻」

新町? この近辺にあるのか、と調べてみたら

行こうと思っていた「於菊稲荷神社」が群馬県高崎市の新町にある。

地図を見ると分かるが金窪神社を西にちょっと行くと

群馬県なのだ。

おそらく、この「新町」は

群馬県高崎市新町の石工さんなのだろう。

昔は、中山道の宿場・新町宿があった場所なので

結構賑わった町である。こういう町には力のある

石工がいてもおかしくない。

「雲」と「鳳」いう雄大なイメージを「刻」んでいるこの

石工さん、かなり自信をもって奉納したのだろう。

確かにこの狛犬さんをじっと眺めていると

どうだ、と言わんばかりの気迫が感じられるのである。

もう一つの台座に、大正14年と刻まれていた。

 

とても気に入ったので

描いてみたいと思った。

金窪神社の拝殿
金窪神社の拝殿
拝殿の彫刻
拝殿の彫刻

拝殿の周りには、技工を凝らした彫刻も見えた。

金窪神社の由緒
金窪神社の由緒

 

 

 

金窪神社の狛犬を描く

家に返って数日後、

僕はキャンバスに向かってモデリングペーストを

塗り、乾いてさらに狛犬部分を盛り上げていった。

ある程度乾くと、

アクリルで着色していく。

だが、いまいち迫力が足りない。

そこでAmazonで買っていた

竹炭パウダーを絵の具に混ぜてみた。

アクリルの黒、そのまま塗ると

意外に黒くないのである。

するとどうだろう、

黒が深いスミ色になるではないか…。

絵の具をちょっと加工するだけで

面白いことになるのだなあ…。

絵の世界、突き詰めていくと

ほんと終わりのない世界である。

でも、それが楽しいところでもある。

於菊稲荷神社

書き終えようと思ったら、最終目的地である

於菊稲荷神社のこと記してなかったので

記すことにする。

 

参道途中のコンクリートに

狐が描かれていたり、

手水舎には花が飾られていたり、

かわいい御朱印あったり、

於菊稲荷神社の御朱印
於菊稲荷神社の御朱印。通常の印。

とにかく人気の神社である。

於菊稲荷神社の拝殿
於菊稲荷神社の拝殿

Twitterのフォローさんによると、最近、綺麗に改修されたようで

天気もよく、とても心地よく参拝ができました。

ありがとうございます。

 

今回の狛犬の出来はどうだろうか…。

 

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今回の狛犬の場所: