小金井神社(こがねいじんじゃ)に参拝
レンタルサイクルを借りて
2019年の秋分の日、
僕は武蔵小金井辺りの
神社を回っていた。
小金井神社に着いたのは
午後3時頃だった。
JR小金井駅からは
徒歩12・3分はあるだろうか。
住宅街の中に
木の生い茂った広い場所があり、
その中にある。
ここは入ると
後に内藤慶雲となる
内藤留五郎の狛犬がいる。
明治十三年(1880年)九月奉納
石工 内藤留五郎
耳が横に広がっていて、
犬で言うパピヨンというか
チン風な狛犬だ。
さらに参道をすすむと
境内は整備中で
拝殿近くの狛犬は
端の方へ二台とも移動させれて
仮置きされていた。
仮置の狛犬は
昭和63年の作であるが
石工は不明だった。
一見、岡崎型に見えるが、
目ん玉の瞳が窪んで
険しい顔をした独特の表情だった。
尻尾も立っているのでなく
巻毛が体に張り付いた彫り方だった。
力強い独特な狛犬だった。
(これはいずれ題材にしたい)
拝殿左には、まだ新しい
牛の大きな像が置かれていた。
ここの御祭神は「菅原道真公」なのだ。
社号 小金井神社
祭神 菅原道真公
相殿
境内社 稲荷神社、熊野神社、大鷲神社
住所 小金井市中町4-7-2
参拝後、境内を回ったら
境内に弓道場があり、
弓を射っている人が数人見えた。
「へーつ、こういうところで
やっているんだ」
見てみると
意外と射的距離が長いのに驚いた。
拝殿裏にも、境内社がたくさんあり
見て回った。
すると、その境内社の足元に
なぜかキツネさんが
互いに向けられた状態で
置かれているのに気づいた。
小金井神社のホームページの
写真の一つにもあるが、
おもしろい置き方をしたもんである。
通常は、祠の両脇に置いて
あるものだが、
なにか置けなくなった事情が
あるのだろうか。
地べたの上に、2つが
向き合って置かれたいた。
見つめ合う神使を描く
見つめ合ったお稲荷さんの
置き方が、とてもおもしろく感じたので
絵にしてみた。
ほとんどモノクロに近い絵だ。
この二人のお稲荷さん、
とてもアツアツの状態だと
いうことが分かる。
なぜなら、二人のアゴのラインが
作り出す形が、なんと
ハートマークになっているのだもの。
描き終えたキャンバスの
二人に向かって
僕は聞いてみようと思った。
「ふたり仲がいいんだね?」
やぼなこと聞くんじゃねぇよ。
左のほうのキツネが
しゃべった気がした。
僕は黙って
イーゼルに絵を立て掛けた。
取材の場所: