一本杉稲荷神社(いっぽんすぎいないりじんじゃ)
今回は2022年の夏に川越の郊外で見た
「一本杉稲荷神社」の風景をアイビスペイントで
描いてみた。
川越市内は、観光名所なので、いつもやたら人が多い。
だが、ひとたび郊外に出ると人は少なくなり、
田園地帯が広がり、広大な風景が拝める。
駅でレンタサイクルを借りると
僕はその日も郊外の神社回りに出掛けた。
週のほとんどを都内の建物の中で仕事をしている僕は
こういう開けたのどかな風景を見るが好きなのだ。
あちこち散策して夕方頃、
伊佐沼近くの道路沿いに
ポツンと立っている神社を見つけた。
グーグル・マップによると
「一本杉稲荷神社」という。
一本杉という名でありながら、
神社の回りには一本も杉の木は生えていなかった。
ネットで調べてみると、以前は杉が立っていたようだが、
大正2年の時点で枯れ、無くなったとのこと。
名前だけ残して、今は
旗ポールが2本、空高く伸びているだけだった。
田んぼの中にポツンある神社なので、
豊作を祈る場所なのであろう。
そのような願いの地を絵に描いてみた。
参考URL 一本杉稲荷神社
今回の題材場所:
アイビスペイントと色覚異常
アイビスペイントというお絵かきソフトを
使い始めて間もないが、
今度は色を扱ってみることにした。
ただ、色覚異常であるということで
やはり非常に困ることがある。
色を選ぶ下のような
「塗りつぶし設定ウインドウ」なる
画面が出てくるのだが、
この色環の色がひじょうに分かりづらいのだ。
黄色と青色近辺は分かるのだが、
緑と赤近辺は同じような色に見えるので
とても困るのだ。
正常の人から見たら
「え、なんでそんな違いが分からないの?」
と思うのかも知れないが
色覚異常者には、とても似た色に見えてしまうのだ。
たとえて言えば、
濃ゆいサングラスを掛けて見た感じ、というか、
夜の暗闇の中で、赤と緑を見ている感じ、いうのだろうか
そのような感じでひじょうに
見分けにくいのだ。
色覚異常サポートソフト
色覚異常者には見分けづらい色があるので
どうしても色名を知る手がかりが必要だ。
アイビスペイントのソフトは
このままでは使えないので
サポートするソフトを同時に立ち上げることになる。
幸いこのような目をフォローしてくれる
ソフトがあるのが最近の凄いところだ。
「色々の色」というソフトだ。
開発者も色覚異常者のようだが、
このようなソフトを開発していただいて
心をこめてありがとうございますと言いたい。
このソフトは、マウスを止めた位置の
色名を、言葉で記してくれるのである。
同じような色に見えていても、
色名を示してくれるので間違いがないのだ。
多くのソフトが出ている中、
色覚異常者にやさしい(色名を書いたり、ポップアップしたりする)
ソフトはまだまだ多くないので、
サポート的に使えるこのソフトは非常に助かるのだ。
色を選ぶときは、一応、このソフトの
名前の項目の「色名」を見て確認して描いていく。
スマホでも色に関係するソフトが
いくつかあるので私はダウンロードしている。
この色は何色なんだ? と思った時
アプリを開いて対象物に向けて色名を読み取るのである。
ただ、いちいちと当てるのは面倒なので
分かりにくいときだけ使う。
ソフト名 | 特 徴 | その他 |
色のシミュレーション | 正常者(C)と色弱タイプ(P,D,T)ごとに色の見え方をシミュレートする。 | 色弱者にはC,P,Dとも同じように見える。Tだけモノクロ。 |
色のめがね | 見る対象物を + に合わせると色名を示してくれる。 | 写真を読み取って、 + を合わせると色名を見ることができる。 |
色彩ヘルパー | 見る対象物を + に合わせると色名を示してくれる。 | ほぼ、上と同じ。 |
カラールーペ2 | 見る対象物を+字カーソルに合わせると色名を示してくれる。眼の前の対象物の色名を知るのに特化したソフト。 | 色名の示しているその下に、明るさのバー、色環と強度の棒があるので色名と、その色の明るさ、強度が直感的に分かる。 |
色弱バリアフリー | 見る対象物を + に合わせると色名を示してくれる。 | シンプル。
写真を読み取って、 + を合わせると色名を見ることができる。 |
何色? | 見る対象物を + に合わせると色名を示してくれる。 | 暗いところも画面上にライトボタンがあるので照明をつけて調べられる。
色名を読み上げる機能もある。 |
ほかにもあるのだろうが、みんな同じようなところだろう。
このようなソフトを駆使しながら
描いていくのである。
ただ、ときには、こうゆうソフトを
無視して絵を描いても、
それはそれでいいのではないか、とも
最近は思うこともある。
たぶん、笑われ、ツッコミが入り、
おかしいと言われ、変、と言われる
そのような絵もいずれは描いて
いこうかな、とも思っている。
田んぼの中にポツンとある神社。
みんな、ここに神社があるんだよ…。
誰か参拝に来てくれないかな…。
そのような思い、と今描いている
自分の思いが交錯しているのかもしれない…。