二つの林檎

二つの林檎
「二つの林檎」(40×15cm・桐板・アクリル他)

二つの林檎

以前、100円ショップに寄ったときに

板を買っていた。

いつか絵の基板として使えるのではないか、

と思ったからだ。

今回の絵はタテ長の絵である。

このようなタテヨコ比率の

キャンバスはない。

特注のキャンバスにすれば

作れなくはないが、それではお金がかかる。

そこまでしたくはない。

 

なぜだか

2つの林檎を描きたくなった。

ちょっと離れた位置にある

魅き合うようで

近づきがたい

微妙な関係の林檎

そのような林檎の関係と

二つの間に広がる

空気感を急に描いてみたくなった。

そういえば、以前に買った板、

題材に合うのではないか…。

袋に仕舞われていた板を見つけ出して

「この板だ」と呟いた。

 

さっそく、下地づくりから取り掛かる。

下地にジェッソを塗り、乾いたあと、

さらにモデリングペーストを塗った。

こういう板に絵を描いて、

保存はうまく保たれるのか、

飾るときは、どうやって飾っていいのか

よく分からないが、

描きたいときに、そのときにあるものに

急に描きたくなるので、それは出来たあとで

考えよう。

日本画のような掛け軸のような

タテ長のキャンバスサイズがあっても

いいのになあと思ったりする。

 

削ぎ落とされた空間が、想像力を

刺激するのだ。

描き終えたあと、また、

こういう絵を描いてみたい、と思った。

「フレームX」という仮想装飾アプリで部屋に飾った感じをイメージ。
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