二つの林檎
以前、100円ショップに寄ったときに
板を買っていた。
いつか絵の基板として使えるのではないか、
と思ったからだ。
![](https://shi9ga3.com/wp-content/uploads/2022/08/building_100en_shop-293x300.png)
今回の絵はタテ長の絵である。
このようなタテヨコ比率の
キャンバスはない。
特注のキャンバスにすれば
作れなくはないが、それではお金がかかる。
そこまでしたくはない。
なぜだか
2つの林檎を描きたくなった。
ちょっと離れた位置にある
魅き合うようで
近づきがたい
微妙な関係の林檎。
そのような林檎の関係と
二つの間に広がる
空気感を急に描いてみたくなった。
![](https://shi9ga3.com/wp-content/uploads/2023/03/fruit_apple-150x150.png)
そういえば、以前に買った板、
題材に合うのではないか…。
袋に仕舞われていた板を見つけ出して
「この板だ」と呟いた。
さっそく、下地づくりから取り掛かる。
下地にジェッソを塗り、乾いたあと、
さらにモデリングペーストを塗った。
こういう板に絵を描いて、
保存はうまく保たれるのか、
飾るときは、どうやって飾っていいのか
よく分からないが、
描きたいときに、そのときにあるものに
急に描きたくなるので、それは出来たあとで
考えよう。
日本画のような掛け軸のような
タテ長のキャンバスサイズがあっても
いいのになあと思ったりする。
削ぎ落とされた空間が、想像力を
刺激するのだ。
描き終えたあと、また、
こういう絵を描いてみたい、と思った。
![](https://shi9ga3.com/wp-content/uploads/2023/03/IMG_0727.jpg)
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