トーゴーの獅子2・東郷神社

トーゴーの獅子2
トーゴーの獅子2(P8・キャンバス・アクリル)

トーゴーの獅子2(東郷神社)

前回、「トーゴーの獅子」の絵を

アップしたが、

同系統の絵を描いたので

今日はこちらをアップした。

 

実は、こちらの小品の方を

先に描いていたのだ。

 

東郷神社の獅子像が

キュビズム的な像だったので

キャンバスに

そのものを写実的に描くというより

面構成をした絵を

描きたくなったのだ。

(今回、狛犬ではなく獅子と記していることは
前回の記事に記しています)

トーゴーの獅子

 

この題材をどう処理して

描こうかと思ったとき

顔面をアップにして

それも、さらに

目をかなめとして

アップ像を描きたい

気持ちにとれわれたのだ。

ただ、それだと

この絵を見た人が

一体何を描いているのか

分からないのではないかと

おせっかいな考えを

持ってしまった。

 

絵を鑑賞するのに

基本は説明は必要はないと

思っているし、

見る人の感性で感じとれば

いいとは思っている。

 

が、この絵の

別バージョンとして

大きなキャンバスに

全体像と顔面を配置した

構成も描いてみてみたい

と思ってしまった。

「トーゴーの獅子」と一緒に

「トーゴーの獅子2」を

並べたらいいのではないかなど

と思ったのだ。

 

自分の感性では、

この小品のほうが

インパクトはあるとは思う。

 

それは、最初の

描きたい気持ちが

こちらの絵から始まったからだ。

 

ほとんどブルー系列の

絵の具を使っているが、

目の部分だけ

少々、イエローを

彩色している。

 

この絵のテーマは

ずばり、

沈黙の意思

である。

 

色覚異常のこと

ここで色覚異常のことを少々記すが、

赤緑色盲の人は

得意な色は

 と 黄色 なのだ。

 

 と  は

苦手な色。

(前回、田端日枝神社のときに

少し触れたと思う)

田端日枝神社・阿形狛犬

 

赤と緑が混じり合っていると

赤緑色盲の人は

似たような色に見えることがある。

だから、秋に見える紅葉は

赤緑色盲の方は、

そんなに美しいとは

感じていない、はずである。

実際、僕の感覚はそうなのだ。

だから、無意識に

絵を描いていると

青 と 黄色 を

使うことが多くなるとは思う。

僕の絵もその傾向が

あるのではないかとは

思っている。

ただ、

絵を描いているときは

どの色がこうだ

ああだと考えながら

描いているわけではない。

ひたすらキャンバスに

向かって無心に塗り込んでいる

だけなのだ。

 

結果論として

出来上がった作品が

そのような

傾向になるのでは

ないか、とあとで思う。

 

 

僕にとっては

絵を描いているときが

無心になれる

とても心地いい状態なのだ。

 

また、時間を作って

描いていきたい。

(P8・キャンバス・アクリル)

 

トップ画像へ

題材の場所: