二上山の夕陽

二上山の夕陽
「二上山の夕陽」(サムホール・キャンバス・油絵)

二上山とTwitter仲間

今回の絵はTwitterの知り合いの写真から

インスピレーションを受けて

一気に描いた「二上山(にじょうさん)の夕陽」である。

 

ツイ友(=Twitter友達のこと)さんの中に

奈良に住んている方がいらっしゃる。

同じような石に関心ある方で

石仏や磨崖仏などの素敵な写真を載せているので

毎回楽しみにしている。

 

Twitterのいいところは、

同じ趣味の方とすぐに知り合いになれることだ。

日々仕事をしていてすぐには

行けない土地の狛犬や石造物を

自宅に居ながら知れるということなのだ。

ありがたいことである。

遠く九州や沖縄、九州、四国、関西地方、

北陸、東北、北海道などいろいろな場所の

情報を知り合いになれば知れるのだ。

こまかいことまでは分からないにしても

その地域の方が関心持った写真をあげてくれる

のでたいへん助かる。

とくに狛犬に関しては、やはり

その地方や地域の独特の形状があったり、

見たこともない形状もあったりするので、

非常に勉強になり参考になるのである。

 

今回、奈良に住んでいる方の

石仏ではなく、夕陽の風景写真をあげていて

とても素敵だなと思ったので、

急に描きたくなり、

サムホールのキャンバスに

油絵の具を塗り込めていった。

30分で描いた絵である。

 

写真は、奈良に住んでいる人にとっては

よく見る風景なのだろうが、

僕は、この二つのこぶを持った山を見て

どこかで見たような…と思った。

関東では筑波山もこのような

段差のある山があったな、と思った。

一つ山の富士山ももちろんいいが、

二こぶ山の風景も惹かれるものがある。

 

二上山を描く

今回、基本はペインティングナイフ

キャンバスに塗り込めていった。

油絵の具は、やっぱり発色が強くて

インパクトがある。

ペインティングナイフでの描写は

荒目のタッチで感情的になりやすい。

 

最近、絵の具を買っている画材屋の

おじさんの話によると

「描いた気分になるペインティングナイフ」とか

言っていた。

たしかに、一気に塗り込めていって

荒目のタッチになって、そのような気分にはなる。

使い方を気をつけないと

危ない絵の描き方なのかも知れない。

 

二つの山の間に沈むお日様。

年に二回、そのタイミングは訪れるという。

夕陽を眺め、思わず感動に触れるのは

見えない存在がそこにあるからなのだろうか。

二上山に沈む夕陽を描き終えて

僕は心の中で合掌するのである。

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