小野照崎神社・阿形狛犬

小野照崎神社（おのてるさきじんじゃ）の行き道

小野照崎神社は学問関係の

ご利益があるという神社。

あの平安時代初期の文人として知られる

小野篁（おののたかむら）※や

※小倉百人一首では参議篁（さんぎたかむら）

学問の神様として知られる

菅原道真（すがわらみちざね）公が

お祀りされている。

その関連から、仕事に対するご利益のほか、

芸能･芸術関係のご利益に加え、

さらには心願成就のご利益をいただける

ありがたい神社として多くの参拝者が来ている。

僕はここに２回ほど参拝している。

数年前に来たときは、

まだ狛犬にそんなにも興味を

もっていなかった時期で、

ただ人が多く訪れる神社だなあ、

と思って参拝したものだ。

その後、この神社には

江戸尾流れの貴重な狛犬がいる

ということを知り、

再び参拝に訪れたのであった。

まったくもって

関心のベクトルが向いていないと、

貴重な文化財も目に入らない

自分だよ(・・;)

２０１９年の秋、僕は

JR鶯谷駅を降りて、

徒歩10分ぐらいで着いた。

地下鉄入谷駅からだと

２・３分で着く距離だ。

相変わらず、ここには

多くの参拝客が訪れていたのは

前と同じ。

なぜこんなにいつも人が

多いのか。

それは、御朱印で有名なのだ。

なんと毎月変わるアートな

美しい月参りの限定御朱印が授与

されるというから、

御朱印好きな人はこれを求めて

来るのだ。

神社さんも力を入れて

いらっしゃるねぇ。

で僕の目的は狛犬だ！

まず鳥居近くに

大正時代の狛犬が一対

正面を向いてお出迎え。

んん、なかないい面構えだ。

問題は拝殿前の

両脇に座っている狛犬だ。

この狛犬、狛犬ファンの

あいだでは有名な狛犬なのだ。

なぜかというと、

次の項に記しています(^_^;)

（引き伸ばしてゴメン）

小野照崎神社の吽形狛犬を描く

今回、この江戸尾流れタイプの

狛犬の絵を描いてみた。

昨日、1日中部屋にこもって

描いていた。

絵を描いてから、このホームページに

文章を書いてアップするには、

どうしても時間がかかるなあ(´；ω；｀)

まずこの狛犬の情報を記します。

明和元年（１７６４年）九月奉納
石工   石屋長八

江戸時代の明和（めいわ）の時代に

作られた古いのに

たいへん保存状態のよい狛犬なのだ。

この狛犬の特徴を記すと、

狛犬においてはオーソリティの

たくきさんによると

この狛犬は「これが問題の重要な狛犬」と

記している。

この狛犬が有名なのは、

江戸尾流れタイプの

先駆けとなった狛犬

だからなのだ。

この小野照崎神社の狛犬が

手本となって

その後、尾流れタイプの狛犬が

広まっていった。

その頃より以前は

狛犬の尾っぽは

立って彫られているのが多かった

もしくは、へばりついている。

それが、台座に向かって

片方へ流れるようになって

いったのは

この狛犬の素晴らしさと

評価が高かったからなのだろう。

「あそこの神社に

めちゃ、いい狛犬がいる！

あれを、ちょっとマネして

作ってみようや」

などと石工たちが

広げていったのかも知れない。

ちなみに吽形狛犬の写真は

こちら。

おそらく、

狛犬の写真を撮ると

ほぼ、冒頭アイキャッチのポーズに

なると思う。ネットでも

ほとんど同じようなポーズ写真。

狛犬の前に立って写真を

撮ると、だいたい同じような

位置から撮るからなあ。

僕が阿形狛犬の写真を撮った

ときは、頭上後ろから

太陽の光が射していた。

10時過ぎだった。

背景には

社務所などが見えるのだが

絵は省略した。

かすかに狛犬に差し込む

光を描き加えた。

ただ狛犬ファンの中で

有名な狛犬の絵を描くのは

ちょとと気が引ける思いである。

「狛犬さん、君を描いたよ。

どうかな？」

小野照崎神社の狛犬は言った。

「オー、ノー」

（P12・キャンバス・アクリル）

※ツイッターにこの絵をアップしたら、

なんと本家・小野照崎神社様のツイッターから

リツートされました。

ありがとうございますm(_ _)m（2020/08/17）

題材の場所：