諏訪野八幡神社(すわのはちまんじんじゃ)
葛飾区にある青砥橋(あおとばし)近くにある
中川沿いに諏訪野八幡神社(別名:高砂八幡神社)がある。
今回、アップしたのはこの神社の風景である。
ここには二度、伺った。
一度目は、2019年の11月。
雲がかすかにたなびく天気のいい日、
レンタルサイクルで青砥駅界隈を回っていて
昼過ぎに初めて訪れたのだった。
![諏訪野八幡神社](https://shi9ga3.com/wp-content/uploads/2022/01/IMG_8849-768x1024.jpg)
まず目を引くのが、神社を取り巻く
青いブロック塀、
真っ赤な鳥居、
拝殿左右に立つ紫色のポール
拝殿中央の黄色い賽銭箱であった。
恐らく、古くなった神社を
最近、新たに塗り直したのであろうが、
鮮やかな彩色に目を奪われたのだった。
だだっ広い境内にちょこんとある拝殿。
どこにでもありそうな神社である。
ただ、彩色が鮮やかでとても印象に残る神社だった。
二度目は、2020年の9月の秋分の日の頃である。
鮮やかな色彩の神社が忘れがたく
もう一度見てみたいと、再度参拝に来たのであった。
その日は、車で来たので近くの
駐車場に停めて、徒歩で訪れた。
鳥居の前に来て最初に撮ったのが下の写真である。
![諏訪野八幡神社](https://shi9ga3.com/wp-content/uploads/2022/01/IMG_6558a-768x1024.jpg)
よく見てほしい。
鳥居の上の雲、「鳳凰(ほうおう)」のように見えないだろうか。
これは、あとで写真を見直して気づいたこと。
「あれ、これ雲…鳳凰に見えないか!?」と思わず叫ぶと、
しばらくじっと眺めたものである。
なんだか、とてもいい気分になったのだった。
その日は、けっこう風が強くて、
電線を切る風の音がびゅうびゅう聞こえていた。
雲もすぐに形を変えては、流れていき
つぎつぎに現れるのであった。
拝殿近くで空を見上げる。
![拝殿右上の空](https://shi9ga3.com/wp-content/uploads/2022/01/IMG_6573-768x1024.jpg)
龍のように見えなくはない…。
見ようと思えばみえるし、ただの雲といえがただの雲だ。
拝殿上の空を見上げる。
![拝殿上の雲](https://shi9ga3.com/wp-content/uploads/2022/01/IMG_6579-1024x768.jpg)
いろいろな形の雲が現れては、流れていく。
中には、天使が舞っているようにも見える。
しばらく風の音を聞きながら雲のゆくえを眺めていたのだった。
![諏訪野八幡神社の境内](https://shi9ga3.com/wp-content/uploads/2022/01/IMG_6586-1024x768.jpg)
境内は、だだっ広く
とくに何があるというわけではない。
静かな神社である。
諏訪野八幡神社を描く
二度も参拝に訪れた気になる神社なので
いつか描こうと思っていたが、
やっと手を付けることができた。
鳳凰の現れた(と思ってる)神社なので
空をメインにして描いてみようと思った。
最初は、ブルーを主に描いていたのだが、
なんか青が目に付き過ぎて
もう少し柔らかくしたいと、
さらに色を積み重ねていった。
![諏訪野八幡神社、描いている途中](https://shi9ga3.com/wp-content/uploads/2022/01/IMG_2980-198x300.jpg)
色覚異常なので、すぐに色が決められないのだ。
この色でいいと思っていたのが、
描いて数日して、やっぱり違う…
そして、さらに色を塗り重ねる。
もう少し黄色みが欲しい…
そんなこんなで、試し試し
塗り込んでいく。
もともと凸凹したマチエールに
描き加えていくので
キャンバスの上は、
あいかわらずゴツゴツである。
ゴツゴツした空なんてないのに…。
でも、これが今の僕の描く空なのだ。
曇って面白いなと思う…。
形を変え、生まれては、
流れて、消えていく。
見る人によっても
見え方が変わってくる。
「行雲流水」という言葉も好きだ。
諏訪野八幡神社の上に広がる
流れ行く雲を描いたのが、
今回の絵である。
![トップ画像へ](https://shi9ga3.com/wp-content/uploads/2020/06/Art035.png)
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