諏訪野八幡神社

諏訪野八幡神社
諏訪野八幡神社(P6・キャンバス・アクリル他)

諏訪野八幡神社(すわのはちまんじんじゃ)

葛飾区にある青砥橋(あおとばし)近くにある

中川沿いに諏訪野八幡神社(別名:高砂八幡神社)がある。

今回、アップしたのはこの神社の風景である。

 

ここには二度、伺った。

一度目は、2019年の11月

雲がかすかにたなびく天気のいい日、

レンタルサイクルで青砥駅界隈を回っていて

昼過ぎに初めて訪れたのだった。

諏訪野八幡神社
諏訪野八幡神社。微かに雲が棚引く天気のいい日だった。

まず目を引くのが、神社を取り巻く

青いブロック塀、

真っ赤な鳥居、

拝殿左右に立つ紫色のポール

拝殿中央の黄色い賽銭箱であった。

恐らく、古くなった神社を

最近、新たに塗り直したのであろうが、

鮮やかな彩色に目を奪われたのだった。

だだっ広い境内にちょこんとある拝殿。

どこにでもありそうな神社である。

ただ、彩色が鮮やかでとても印象に残る神社だった

 

二度目は、2020年の9月の秋分の日の頃である。

鮮やかな色彩の神社が忘れがたく

もう一度見てみたいと、再度参拝に来たのであった。

その日は、車で来たので近くの

駐車場に停めて、徒歩で訪れた。

鳥居の前に来て最初に撮ったのが下の写真である。

諏訪野八幡神社
諏訪野八幡神社を正面から撮った写真。あれ!?雲が…。

よく見てほしい。

鳥居の上の雲、「鳳凰(ほうおう)」のように見えないだろうか。

これは、あとで写真を見直して気づいたこと。

「あれ、これ雲…鳳凰に見えないか!?」と思わず叫ぶと、

しばらくじっと眺めたものである。

なんだか、とてもいい気分になったのだった。

 

その日は、けっこう風が強くて、

電線を切る風の音がびゅうびゅう聞こえていた。

雲もすぐに形を変えては、流れていき

つぎつぎに現れるのであった。

拝殿近くで空を見上げる。

拝殿右上の空
拝殿右上の空を見上げる。

龍のように見えなくはない…。

見ようと思えばみえるし、ただの雲といえがただの雲だ。

拝殿上の空を見上げる。

拝殿上の雲
拝殿上の雲。いろいろ形がある。

いろいろな形の雲が現れては、流れていく。

中には、天使が舞っているようにも見える。

しばらく風の音を聞きながら雲のゆくえを眺めていたのだった。

諏訪野八幡神社の境内
諏訪野八幡神社の境内

境内は、だだっ広く

とくに何があるというわけではない。

静かな神社である。

諏訪野八幡神社を描く

二度も参拝に訪れた気になる神社なので

いつか描こうと思っていたが、

やっと手を付けることができた。

 

鳳凰の現れた(と思ってる)神社なので

空をメインにして描いてみようと思った。

 

最初は、ブルーを主に描いていたのだが、

なんか青が目に付き過ぎて

もう少し柔らかくしたいと、

さらに色を積み重ねていった。

諏訪野八幡神社、描いている途中
諏訪野八幡神社、描いている途中

色覚異常なので、すぐに色が決められないのだ。

この色でいいと思っていたのが、

描いて数日して、やっぱり違う…

そして、さらに色を塗り重ねる。

もう少し黄色みが欲しい…

そんなこんなで、試し試し

塗り込んでいく。

もともと凸凹したマチエールに

描き加えていくので

キャンバスの上は、

あいかわらずゴツゴツである。

ゴツゴツした空なんてないのに…。

でも、これが今の僕の描く空なのだ。

 

曇って面白いなと思う…。

形を変え、生まれては、

流れて、消えていく。

見る人によっても

見え方が変わってくる。

「行雲流水」という言葉も好きだ。

黄金の狛犬

諏訪野八幡神社の上に広がる

流れ行く雲を描いたのが、

今回の絵である。

 

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