狸穴稲荷神社・吽形狛犬

狸穴稲荷神社の狛犬
狸穴稲荷神社・吽形狛犬

狸穴稲荷神社(まみあないなりじんじゃ)

地下鉄・麻布十番駅を降りて

5・6分も歩くと狸穴公園に着く。

Google マップを見ると

この公園の中に狸穴稲荷神社があるのだ。

 

たぬきあな? 何と読むのだろうと

思っていたが、公園の入り口に

看板があり、「狸穴公園」の文字の下に

しっかりと 「MAMIANA PARK」

書いてあった。

たぶん、東京地名の難読のひとつに

なるかな。

 

入り口あたりには整備された

トイレもあり助かる。

(すぐ、もおよしたくなる僕には

たいへん助かるのだ)

 

公園は都会の中心というのに

樹々が茂り、近くの人々の憩いの場となっている。

遊具で遊んだり、集まってはしゃいだりしている

子供たちの姿が見えた。

 

 

神社はどこだ、とスマホをたよりに

歩くと左側の壁の辺り、樹々が茂っており、

入り口に赤い鳥居が見えた。

 

2つの鳥居をくぐると、

右に折れ、少し坂になって

また鳥居が1つ。

 

くぐると、

コンクリートの壁の前に

小さな祠があった。

祠にはお稲荷さんが一対。

(正確には、祠の前に小さい

キツネさんがもう一対いるので、

計2対でした)

そして、その祠の前に

小さな狛犬が座っていた。

 

狸穴というから狸がいても

おかしくないが、

祠の前にキツネさん、

そして、祠を守るように

狛犬が座っている。

面白い組み合わせだ。

 

そして、僕は

この狛犬を見詰めた。

 

とても小さい。

高さ30cmぐらいだろうか。

作りは、まだ、そんなに

古くはないようだ。

誰が彫ったかは分からない。

だが、この小ぶりな狛犬

荒々しく彫られているが、

造形はしっかりしていて、

小さいのに重厚な感じがするのだ。

いい作品だ。

 

今回は、吽形の狛犬を題材にした。

 

背後には、コンクリートの

壁があったが、

この狛犬の、

「小ささのなかにある重厚さ」

というイメージから

実際の背景は描かずに

心象風景の背景を描くことにした。

 

最初は壁を描いていたけれど

なんか違うと思い、

消して、塗り直した。

 

狛犬さん、

どうかなあ。

 

……。

 

祠とキツネを

守るため、

じっと黙って

座っているようだ。

 

(「狸穴稲成神社の狛犬」 F6・キャンバス・アクリル画)

 

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題材の場所: