汁守神社・吽形狛犬

汁森神社・吽形狛犬
汁森神社・吽形狛犬

汁守神社(しるもりじんじゃ)

汁守神社は2度参拝に来た。

今年の2月1日と12月12日だ。

 

2月に汁守神社に行ったのだが

近くにある飯守(いいもり)神社があるのに行ってなかった。

汁守と飯守、どちらも食事に関係ある名前で、

対になっている神社なので、

ひじょうに興味深く、

次は飯守神社に行ってみようと、思っていた。

 

ところが車のナビで設定したのが、

なぜか、飯守神社ではなく汁守神社だった。

着いてみて、「あれ? ここの光景見覚えがある」と。

 

間違えて来てしまったのだが、

これも何か縁か? 呼ばれたのかな、と思うことにした。

汁守神社の階段
汁守神社の階段

階段ののぼってまず見えるのは

2つの鳥居。

2つ目の鳥居をくぐると、

すぐ近くに狛犬が両脇に見える。

汁守神社・鳥居
汁守神社・鳥居

久しぶりのご対面だ。

右の阿形は、凛々しいお顔。

子獅子は足元に2匹

からんでいて、小憎らしいお顔をしている。

汁守神社・阿形狛犬
汁守神社・阿形狛犬

いっぽう、

左の吽形親狛さんは、優しげなお顔。

子獅子1匹が手元で

鞠のようにまあるく

なった格好で可愛く彫られている。

 

僕はこの狛犬を見て、

「この狛さんに会いに来たかったのだ」、

とその時思った。

眺めていると、とても微笑ましくなってくるのだ。

明治20年9月に奉納されてはいるが、

石工の名前は分からない。

 

家に帰ったあと、

なぜかこのこの狛犬さんが

忘れられなかった。

 

汁森神社・吽形狛犬を描く

数日後の夜、

僕はキャンバスの前に座っていた。

 

いつもは狛犬の全体が

分かりやすくするために

なるべく全体像を描いているのだが、

今回はキャンバスから

少しはみ出るような構図になった。

 

優しい眼差し、

そして子を思う

親の愛の思いが

画面全体に広がるような

イメージで構成してみたのだ。

 

キャンバスに絵の具をつけて

4・5時間ぐらい、無心になって

一気に描きあげた。

 

そういえば、

アクリル絵の具を使っていたが、

最近はだんだんと

油絵の具のほうが、

僕に合っているのでは

ないかと思い始めてきた。

 

油絵の具は、

発色がよく、

絵の具の粘り具合も心地よい。

また、じょじょに乾いていくさまもいい。

途中で変更が自由にきくのもいいし、

絵の具の混ざり具合も表情が出ていい。

 

ただ問題は、かみさんが

油の臭いが嫌いなこと、

あと処理(掃除)が面倒なこと、

そして絵の具代がけっこうすると

いうことだ。

 

どう、対処していくかが、

今後の考えどころだ。

 

まあ、それは描きながらじょじょに

解決していくこととしょう。

 

さて今回の出来はどうだろうか。

 

(F6・キャンバス・油絵)


題材の場所: