林檎よ…

林檎よ…
「林檎よ…」(P4・キャンバス・アクリル)

静物画を描く

テーブルの上に

林檎、蜜柑、洋梨を置いた。

3つの果物の配置

いろいろと試してみた。

無限にある…。

いろいろと配置をためしてみる。

なかなか決まらない。

静物画の物の配置、

絵を見ているときは、

瓶があるな、本があるな、林檎があるよ…

ただ、そう思っていたが、

いざ、その物を配置して描こうと

すると意外に配置に苦慮してしまうのだ。

無限にある中、そのひとつの配置を

選択するということは

まさに選択者の意思なのだ。

絵を描くということは自分の意思を

画面上に定着させるという行為でもあるのだ。

試行錯誤のうえ、

選んだのが今回の配置となった。

 

キャンバスに直接

色を置けばすぐに絵を描けるのだが

なぜか僕はざらざらした感触が好き。

日常よく見るパソコン画面、

スマホ、タブレットみんな

つるつるしている。

つるつるの画面に食傷気味に

なっているのかもしれない。

 

キャンバスにモデリングペーストを

塗り込みてきとうに模様をつけて乾かす。

乾いたキャンバスに絵の具を塗り込める。

ただ、この絵の描き方だと

絵の具の消費が半端ない。

へこんだところに絵の具が滲み込み

すぐに絵の具が消費されてしまう。

さらに筆の消耗も激しい。

塗るときに凸凹が毛を傷つけてしまうのだ。

なにかいい方法はないものか…。

 

最初はすべての輪郭線を描いて

塗り込めていった。

ひととおりこれで完成と筆をおいた。

林檎、、細作中

だが、また数日すると

魅力がなくなって見えてきた。

なんか寂しい…。

 

アクリルがいい点は、

加筆ができること。

水彩画では、こうはいかない。

透明水彩では絵の上に

絵の具をかぶせて下の絵を

覆い隠すことはできないのだ。

最終的に加筆して

今回の絵に落ち着いた。

 

まだまだ絵の修業中である。

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