浅草神社(あさくさじんじゃ)の狛犬
東京浅草にある浅草神社にいる
狛犬さんは有名だ。
多くの人で賑わう浅草寺(せんそうじ)、
その東側にある。
もちろん境内の真ん中あたり、
左右にある狛犬さんも
がっちとした大きな造りで有名だ。
(天保七年(1836年) 石工・象潟町の大岩さん)
![浅草神社・阿形狛犬](https://shi9ga3.com/wp-content/uploads/2021/07/IMG_6083-1024x768.jpg)
拝殿前は
昭和38年(1963年)石工:不明の
凛々しい狛犬さんもいる。
![浅草神社拝殿前・阿形狛犬](https://shi9ga3.com/wp-content/uploads/2021/07/IMG_4950-768x1024.jpg)
だが、ここでなんといっても目を引く狛犬さんは、
鳥居右側を行った先にある
木々の影の中にいる狛犬さんである。
阿形と吽形が
肩を並べるように配置されているのである。
![夫婦狛犬の参道](https://shi9ga3.com/wp-content/uploads/2021/07/IMG_4979-768x1024.jpg)
仲良く並べられた姿から
いまでは多くの人が「夫婦狛犬」と呼んでいる。
狛犬ファンの方であれば
当然知っていて不思議ではない
有名な狛犬なのだ。
造りからみて
1600年後半~1700年代前半頃に奉納された
狛犬と思われる。石工は不明である。
年月のせいか、風化のせいか
摩滅が激しくお顔はあまり
判然としない。
普通、狛犬といえば
参道を見守るように
左右に分かれて
配置されていることが多いのだが、
ここは、
なにかの事情があったのか、このように
配置されたのであろう。
(本来は、左右に置かれていたものと思われる)
また、2体の間には、
赤い大きな和傘が立て掛けられ
さらに仲睦まじくさを
強調させているのだ。
面白いことにこの夫婦狛犬の
後ろから眺めて見ると
尾の形が、なんとハート♡形をしているのだ。
![夫婦狛犬の後ろ姿](https://shi9ga3.com/wp-content/uploads/2021/07/IMG_6093-1024x768.jpg)
こういったところからも
多くの方を
ファンにさせるのだろう。
夫婦狛犬を描く
さて、この狛犬、
あまりにも有名なので
絵にするには少々はばかれた。
多くの人が知っているものを
描くのはむずかしいのだ。
この絵を描くために再度
訪問した。2020年の9月である。
コロナのせいで
悲しいほど人出が少なかった。
![2020年9月の浅草神社](https://shi9ga3.com/wp-content/uploads/2021/07/IMG_6079-1024x403.jpg)
以前来たときは、逆に
多すぎて嫌になったほどだったのに。
![2019年の浅草神社](https://shi9ga3.com/wp-content/uploads/2021/07/IMG_4934-1024x768.jpg)
朝早めに行った
浅草神社は静かで
おかげでじっくりと見ることができた。
境内で猿回しの準備をしている
女の人がいたが
果たして何人の集客ができたのか…。
僕はその姿をあとに
その日は別の神社へと
足を向けたのだった。
さて、最初F15のキャンバスに
描いたのだが、
背景がなんとなく間延びして
いまいちなっとくがいかなかった。
![途中の絵](https://shi9ga3.com/wp-content/uploads/2021/07/IMG_5702-300x244.jpg)
しばらく放置していたが、
F10の木枠を買ってきて
それにキャンバスを移すことにした。
F15のキャンバスを剥ぎ取り
中心部分を残して
F10の木枠に貼り付け
いらないところをカットしたのだ。
これで少し、
狛犬を強調することができたかな、と
思った。
まだまだ、マチエールについては
研究の余地が十分にあるな、と
切り貼りしたキャンバスを見つめて
思うのだった。
どうだい? 狛犬さんたち。
絵の出来は?
「浅いね~」
いい味でてる?
「クサいね~」
なるほど、
浅~クサ~
か…
さらに精進します。
![トップ画像へ](https://shi9ga3.com/wp-content/uploads/2020/06/Art035.png)
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