幸手市の神社
2022年の6月の中旬、僕は埼玉県の幸手市近辺を
レンタサイクルで散走していた。
いろいろを神社回りをしていて
4時近くになり、そろそろ終えようかと
最後の神社に来てみた。
関宿橋近くの西関宿の住宅の立ち並ぶ中、
その保食神社(うけもちじんじゃ)はあった。
来るなり赤い鳥居の前、左右に
小柄な狛犬が向き合って座っているのが
すぐに目についた。
事前にグーグルマップで確認していた狛犬。
愛玩犬のようなかわいい狛犬。
眼の前にしてとてもこころが躍った。
大きさも普通の犬のような大きさ。
おおきな瞳、ちょっと鼻面のでたお顔。
カールのかかったヘアのようなタテガミ。
大きな尻尾。
そして人を前にしてお座りしているような格好。
狛犬というよりは、やはり犬に近い。
この神社の由緒を調べてみると(あまり情報が無い)、
江戸時代から明治にかけて、河川交通の要衝の地として
繁栄を極めた「関宿表河岸」の大問屋四軒の1つに数えられた
「染谷徳左衛門」さんの屋敷神だった、とのこと。
左衛門さんが犬を飼っていて、
その犬に似せて石工さんに造らせたのかな…。
その辺のことは、情報が無いので
想像を巡らせるだけだ。
屋敷神なので、奉納者の意向が
強く反映された狛犬になったのかも知れない。
この近辺を回っても同じような狛犬は
無かったので、かなり狛犬に意匠には
思い入れがあったのだろう、と想像する。
愛しいワンちゃんに会って
とても心なごんで僕は帰途に着いたのだった。
題材の場所: