越生の梅からお寺へ
2023年の3月上旬過ぎ、
越生の梅を見ると同時に、その近辺の
寺社を見てみたく訪れてみた。
所在地:埼玉県入間郡越生町堂山113
すでに越生の梅は最盛期を過ぎて
散り始めている頃だった。
2月の半ばから3月頭までがいい時期なのかな。
虚空蔵尊の石造物
近辺の神社を調べていて、
ひとつお寺で気になったところがあったので
寄ってみた。
というのも、出かける前にその地域に面白い
狛犬は無いかとグーグル・マップで調べるわけである。
すると、越生駅の西側、地域の富士山と言われている
西山富士近くに「虚空蔵尊(こくうぞうそん)」という寺があり、
そこの狛犬のようなものがとても目を引き
気になったからである。
奥まった所にあり、お寺は階段を登った先にあった。
見たかった狛犬ようなものは狛犬ではなく、
左に牛像、右に虎像、であった。
台座に文字が記されていたが、ひじょうに読みづらく
奉納者名・石工や年代は不明だった。
おそらく、大正か昭和初期の頃か。
なぜ、牛と虎 なのか。
それは、虚空蔵菩薩の干支が、丑(=牛)・寅(=虎)ということらしい。
それぞれ、菩薩には十二支が割り当てられており
以下のようになる。
守り本尊 | 十二支 | 方角 |
千手観音菩薩 | 子年 (ねずみ) | 真北 |
虚空蔵菩薩 | 丑・寅年 (うし・とら) | |
文殊菩薩 | 卯年 (うさぎ) | 真西 |
普賢菩薩 | 辰・巳年 (たつ・へび) | |
勢至菩薩 | 午年 (うま) | 真南 |
大日如来 | 未・申年 (ひつじ・さる) | |
不動明王 | 酉年 (とり) | 真西 |
阿弥陀如来 | 戌・亥年 (いぬ・いのしし) |
虚空蔵尊 だから うし と とら なのだ。
しかし、なぜこのように動物を対応させたのだろうかは
わたしには分かりません(汗)。
なかなか味わいのある狛牛と狛虎。
今回は右側に座っていた虎のほうを描いてみた。
後ろ側から回って見た姿である。
まるまった背中と長い尻尾。
虎さんは、参拝者をずっと見守っているのである。
題材の場所: