五條天神社(ごじょうてんじんじゃ)
上野駅から歩いて10分弱、
五條天神社に着く。
ここには護国タイプのブロンズ狛犬がいる。
佇まいがとてもシュンとしてスマート。
かっこいい。
護国型(ごこくがた)とは
〇胸が張っている
〇いかめしい顔をしている
太平洋戦争に突き進む頃(昭和10年代)、威厳や威圧感に重きをおかれた狛犬が好まれるようになった。
その頃、靖国神社に奉納された狛犬の影響を受け、全国にある護国神社にも、ほぼ同じような型をした狛犬が奉納されるようになった。
とくに皇紀2600年(昭和15年)の年は多くの狛犬が奉納され、その中には国威発揚目的の狛犬が多くあった。
単純にコピーしたものが多くオリジナリティに欠けるところはある。
大宝神社(だいほうじんじゃ)の獅子像を模したようであるが、
こちらは、
胸に鈴は付いていない。
阿形の耳は、大宝は伏せているが、
こちらは立っている。
尾っぽは3本に分かれているのか?
角度のせいか、わたしには
2つにしか見えなかった。
というのも、このブロンズ狛犬
賽銭箱の前に柵があり、
近寄ることができないのだ。
拝殿前に立っている姿を
遠目に眺めて写真に撮った。
五條天神社・阿形狛犬を描く
描いては消し、
描いては消し、
途中で色をいくつも使ったが
最後は、モノクロ調に
なってしまった。
色覚異常だと
キャンバスの上で色を使うと
色の戦いのようになる。
傷ついた跡が
隠そうとしても
どうしても出てくる。
一発でさっと
スムーズに着色したい。
でも、どうしてもできない。
「狛犬さん、きみの
シュンとした姿、描いたよ。
いいかなあ?」
絵の中の狛犬は、
黙って遠くを見つめている。