加治神社(かじじんじゃ)へ向かう
ヒャホホ!!!!!
ナハハハハ\(^o^)/
この狛犬そのように笑っている
ように見えません?
僕にはそのように笑い声が聞こえたのだ。
僕が初めて見たのは、
ネットでググっていると
面白い笑い顔の狛犬に、
目が止まったのだ。
どこぞで誰かが撮った
写真でインスタグラムの
一部にあったのだ。
「なんじゃ! なんじゃ!
この笑い方はすごいなあ」
調べてみると飯能市の神社にある。
電車にのれば、行ける距離じゃないか。
僕は7月の半ばの土曜日、
西武池袋線に乗って飯能駅に
向かった。
目的の神社は「加治神社」。
レンタル・サイクリングを借りて
北方向の山のある方面へ
向かった。
鳥居をくぐると
長い参道が続いている。
登ったさきの境内は
開けていて
人は誰もいず静かだった。
参道途中に
岡崎型の狛犬が座っていた。
拝殿に近寄ると
もう一対高い台の上に
座っていた。
目的の狛犬だ。
「ヒャホホ!!!
よく来てくれたじゃないかい!
おにいさん」
高い台の上から
狛犬は笑いかけてきた。
「君に会いに来たんだよ」
「ヒャホホ! あんたも
物好きなやつやな。
たまにあんたみたいな
物好きがワシを見に来るんや。
まあ、ワシ、ポーズとってるけん
ほら、そのスマホで写真
撮ってけや」
会話(妄想です)のあと、
僕は何回もスマホを
カシャカシャと言わせた。
笑い狛犬は想像してたよりは
小ぶりであった。
阿形の狛犬を撮ると
吽形も撮った。
吽形も笑っているが、
阿形のほうが笑いが高らかだ。
十分撮りまくったので
神社の脇に腰掛けて一息した。
すると、
境内の端から一人の
おじいさんが現れて
歩いてきた。
拝殿前に来ると
手を合わせ拝んだ。
80代ぐらいのおじいさんだ。
僕はあいさつをした。
「この近くに住んでいるのですか」
「うん、そうや。この近くに
住んでる」
この神社にお参りに来ることが
習慣化しているようだった。
「ここは、いいところや。
この山の奥に行くと
宮沢湖もあるよ」と
近くの散歩コースなども
教えたくれた。
僕はこの笑う狛犬のことを聞いてみた。
「ここの狛犬、笑っていますよね」
「笑っている?」
おじいさんは、
狛犬を見上げた。
「これは、欠けているから
そう見えるんじゃないのか?」
「欠けてはいませんよ」
おじいさんは身を乗り出して
もう一度じっくりみた。
「んんん。ほんとじゃ。
笑っているか。
わたしゃ、欠けているから
笑っているかと見えたが、
たしかに笑っているのう」
地元の方なのに、この笑っている
狛犬のことを知らないことに
僕はびっくりした。
「いいこと聞いた。
今度、皆に言ってみよう」
そう言っておじいさんは
去っていった。
加治神社の笑う狛犬を描く
やっぱり笑ってる狛犬は
絵を描くときも
楽しくなってくる。
今回の絵、
気に食わなくなった絵を
モデリングペーストで
塗りつぶして、その上に
描き加えたものだ。
(僕は、よく気に食わなくなると
絵を塗りつぶすのだ)
この笑い狛犬の
下には、別の狛犬の
影も潜んでいるのだ。
今回は、2日で仕上げてしまった。
ちょっと手抜き過ぎたかな
狛犬さん?
「ヒャホホ!!!」
わらって応えてくれる
狛犬は、とにかく
楽しくなるから
いいね。
(F10・キャンバス・アクリル画)
笑う狛犬 と 笑う龍
ところで、
この狛犬と空を撮った
写真を見ていると
その中のひとつに
空の雲も笑っているように
見えてしまったのだ。
しかも雲は龍の形をしていて
横向きに舌を出して
笑っているようなのだ。
(笑う狛犬の右に
右に向かってベロを出しながら
笑っている龍いません?)
そして、その龍の上も
よく見ると
龍が正面を向いて
笑っているようにも
見えたのだ。
(鼻の穴2つと、一つの口が
見えません?)
僕の目がオカシイのか!?
僕はときおり
空を見ていると
龍らしき雲を
見ることがあるんだ。
その写真を載せておきます。
拡大しないと見えないかな^^;
この狛犬、見ているだけで
楽しくなっちゃうねぇ(^^)
題材の場所: