櫻田神社(さくらだじんじゃ)
六本木ヒルズの西側に
櫻田神社はある。
高速道路が近く
林立するビルに囲まれているが、
この一角は樹々に覆われ
ひっそりとしている。
鳥居をくぐると
ほんとにここが
都会のど真ん中か、と思うほど。
少し長い参道の先に
階段がありその先が
拝殿だ。
今回の狛犬は
その参道途中にある
江戸尾立ちの狛犬・吽形のほう。
文化二年(1805年)五月奉納
石工は、清三郎という方だ。
顔の両端まで広がった口元に
歯が綺麗に並んでいる。
目もとはいかめしく
参道を通る人を睨みつけている。
耳は大きめで横に広がり
後方に流れるようについている。
頭にはしっかりと
角がついている。
「神社と御朱印を巡る男の旅」の
犬電池さんのブログでは
スティッチのよう、と記されている。
(「神社と御朱印を巡る男の旅」のブログは
大変、参考にさせていただいています。
ありがとうございます。)
※現在は「神社と御朱印、ときどき寺院」に名前変更しております。
たしかに、横長に大きな口と
大きな耳はスティッチのようだ。
じっと眺めていると
このいかめしい顔も
だんだんとなぜか
可愛く見えてくるから不思議だ。
よくできた狛犬だ。
江戸時代、これを彫った
清三郎さんという方。
どのような方だったのだろう。
ただ精魂込めて作ったと
いうことは十分に伝わってくる。
江戸時代、ここに
参った人たちも
この狛犬を眺めたのだろう。
あの、沖田総司も
乃木希典もだ。
スティッチ狛犬を描く
キャンバスにモデリングペーストを
塗りつけ壁を描いた。
狛犬はゴールドとアンバーで仕上げた。
この作品は
アクリル絵の具を購入して
まだ2ヶ月ぐらいの頃の作品。
まあ、それなりには
出来たかなあ、絵の中の
狛犬くん聞いた。
「けっ、百年早いんだよー。ボケ!!」
手痛い言葉がかえってきた。
(櫻田神社・吽形狛犬 F8・キャンバス・アクリル画)
題材の場所: