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アーモンドアイ狛犬(境内社・阿形狛犬)

天祖神社・阿形狛犬
天祖神社の阿形狛犬(P8・アクリル)

桜川御嶽神社・境内社(さくらがわみたけじんじゃ・けいだいしゃ)

東武線上板橋駅から徒歩で

14・5分歩くと東京都立城北公園に着く。

桜川御嶽神社(別名:上板橋御嶽神社)

この公園の北東に位置する。

 

「東京都立城北公園」は以前、

氷川台諏訪神社のエッセイでも書いたが

石神井川沿いの起伏に富んだ敷地に、

野球場、競技場などの運動施設を備えた、

城北地区における最大の運動公園である。

氷川台諏訪神社は公園の西側にあるが、

桜川御嶽神社は東側、それも

公園に取り込まれたかたちである。

(あくまでも敷地は

桜川御嶽神社の所有)

 

「東京都立城北公園」の

東側に南北に走っている通りは、

「茂呂山通り」というが、

その通りに面して

上板橋体育館があり

板橋区民の多くが

ここに来て、スポーツを

楽しんでいる。

プールやトレーニングルームもあって、

区民は安く利用できるので

大変重宝されている施設だ。

 

話がそれてしまったが、

御嶽神社はこの上板橋体育館の

前の道「茂呂山通り」の

反対側にある。

少し小高くなって

緑に覆われている一帯である。

 

桜川御嶽神社・鳥居前
桜川御嶽神社の最初の鳥居

鳥居をくぐると

御嶽神社なので、

狼の狛犬が迎えてくれる。

御嶽神社は狼という訳

(武蔵御嶽神社のHP参照)

 

拝殿前の鳥居

拝殿は階段を登ったところにあり

夏に来ると

葉が茂った中に

赤い屋根の拝殿が

眩しく姿を見せて

くれて感動する。

(いつかこれも題材にしたいと思っている)

とても雰囲気のいい神社だ。

 

で、ここで有名なのは、

嘉永七(一八五四)年作の

古い狼の狛犬だ。

拝殿の右側に小屋に

設置されているのだ。

 

大変貴重なものなのであろう、

木の桟で囲われているので

その隙間からしか

像をのぞくことしかできない。

1854(嘉永7)年銘の狼像
桟から手を伸ばして無理な格好をしながら写真を撮る。

ひじょうに造りが純朴でいて

どこか瞳に鋭さを秘めた

味わいのある江戸時代の狼なのだ。

あまり見たことのない狼像である。

一見の価値はある。

下新倉(埼玉県和光市)の石工・石田栄蔵が制作し、

当時神社の肝煎を務めていた宝田氏・木下氏が

中心となり奉納したもので、

板橋区の登録有形民俗文化である。

 

桜川御嶽神社の境内社・天祖神社の狛犬

で、話が長くなって

ひっぱってしまったが、

今回、題材にしたのは、

この御嶽神社のさらに

右側の階段を登ったところ

緑茂った中にある

境内社・天祖神社の狛犬だ。

 

境内社・天祖神社
境内社・天祖神社

 

簡素な天祖神社の前に

佇んでいる一対の狛犬。

比較的年代の新しい

(恐らく昭和)頃に

作られた狛犬だと思うのだが

作者は不明だ。

江戸尾流れ型の小ぶりな狛犬だが、

この狛犬を見たとき

なんだか目が合ったような気がした。

 

狛犬の背後には

天祖神社の祠、

そして、そのまた背後には

城北公園の緑が広がっていて、

かすかにテニスボールを弾く

音が聞こえてくる。

とてものどかな雰囲気で、

辺りは、草木が生い茂り

緑の香りが漂ってくる。

僕がはじめて来たのは

2019年7月の終わりの

暑い日だった。

 

アーモンドアイ狛犬を描く

狛犬の目は

アーモンドアイの

切れ長な瞳。

 

見詰めていると

かっこよく

また愛らしい。

 

僕はいつのまにか

この狛犬に取り込まれたのかも知れない。

この境内社の

狛犬を描くことにした。

 

モデリングペーストを

キャンバスに塗りつけ

一気に描き込んでいった。

顔部分にモデリングペーストを

塗りすぎてしまったため

凸凹して、

肝心の顔が

明確に描き込めなくなってしまった。

(絵画というのも計画だてて

描かないとうまくいかない

ときもある。僕はどうしても

勢いで描いて、ちまちま

するところもある、、いいのか

悪いのか、、、今後の課題だ……)

 

ただ、遠目でみれば

可愛くなるように

描いたつもりである。

 

描いた狛犬に

僕は問いかけた。

狛犬くんどうだい?

「俺の顔そんなけっ?

もっとカッコよく描いてよー」

そんな声がした。

 

アーモンドアイ狛犬の顔を描く、そして会話

狛犬くんに懺悔して

別の日にAmazonで買ったサムホールの板に

顔だけアップして描いてみた。

(板に描くのは初めてだったが、

まったくキャンバスとは

筆の乘りが違うのにびっくりした。)

アーモンドアイ狛犬フェイス
アーモンドアイ狛犬フェイス

 

「板に君の顔を描いたけど

どうかな?」

「えーっ!  俺の顔、板に描いたの?

イタイタしい顔や~。

絵の技量が足りねぇなあ。

まだ板についてねぇなあ」

 

おやじギャグの好きな僕らしい

妄想の会話で締めてごめんなさい。

 


題材の場所: