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やぶにらみの狛犬

やぶにらみの狛犬
やぶにらみの狛犬(P6・キャンバス・アクリル他)

高崎神社の狛犬

2024年11月の初旬、群馬県の高崎方面に出掛けた。

箕輪城(みのわじょう)あたりの神社をいくつか参拝し、

箕輪城跡の「郭馬出西虎口門」
箕輪城跡の「郭馬出西虎口門(かくうまだしにしこぐちもん)」
箕輪城の本丸
箕輪城の本丸に来たら、ただの原っぱだった。

夕方近く高崎市内に来た。

以前、X(=旧ツイッター)の中でちょいと面白い狛犬を見たのだ。

それが「高崎神社」だった。

高崎神社は、髙﨑神社 とも表記する。

高崎神社の参道
高崎神社の参道。

鳥居までの参道は広く、

車は左側に停められる箇所があったので停めて

鳥居に向かった。

日が落ちかけていた。

問題の狛犬は大きな鳥居の両脇の台座にいた。

鳥居の前
鳥居の両脇に狛犬がいる。

近づくと思っていたより大きな狛犬だった。

何が面白いかと言えば、見た通りだが、

目ん玉が白く塗られ、黒い瞳が描かれている。

しかも、その目が焦点が定まっていなく、

外に逸れているのだ。

やぶにらみ、というか、ロンパリというか。

ただこの言葉は今は憚れるようで、

外斜視と言ったほうがいいのかな…。

お顔も愛嬌があっていい。

ただタイトルは「やぶにらみの狛犬」とはした。

差別的意味合いはありません。愛しい思いで付けました。

高崎神社・吽形狛犬
高崎神社・吽形狛犬
高崎神社・阿形狛犬
高崎神社・阿形狛犬

台座を見ると大正13年の作。石工は分からなかった。

作った当時から目に彩色をしていたのかは分からないが

眺めているだけで気持ちのなごむ狛犬さんなので

今回はこの狛犬さんを題材にした。

描いたのは吽形のほうである。

今回も「獅子奮迅」の絵を描いたと同じように

墨色の線を使った絵で描いてみた。

獅子奮迅

ただ、今回は最初にキャンバスに

おおざっぱに姿形を彩色してから、

乾かして墨色の線を乗せていった。

そして余った空間が何だか物足りないと

後から墨色で木の葉っぱ描き、

あとから今度は彩色をしていった。

こういう描き方があってもいいのだろう。

最初にモデリングペーストの白色の下地を

塗っているので薄く彩色しても

下からの明るい地も色と一緒に反射して

心地よさはある。

描き方によって微妙に絵の印象に変わるなあ、と

思う。

高崎市のレトロ喫茶店「コンパル」

ここ以降は、おまけの文です。

高崎市に来たら、喫茶店に寄るの?と

X(=旧ツイッター)で聞かれたのだが、なんのことが分からない。

話によると有名なレトロな喫茶店がある、ということで

近くなので寄ってみることにした。

高崎の商店街
高崎の商店街。

調べてみるとその店は17時に閉店とある。

急いでGoogle Mapsで探して行ってみた。

コンパルの入り口
コンパルの入り口

商店街をあちこちさまよって

やっと入り口を見つけた。

古めかしい食品サンプルが見え、

ビルに2階が入り口だ。

扉を開くと、店内はタバコの臭いが漂っていた。

吸っていない人にはちょいときびしいかも知れない。

レトロな雰囲気丸出しの室内。マスターの後ろ姿が見える。女性が新聞を読んでいる。

閉店間近というのに意外と人が入っていて

入り口近くの古い椅子に座った。

プリン・アラ・モードがおすすめとXで知らせてくれたが、

お腹が空いていたので、ナポリタンを注文。

マスターなのだろう、年老いたおじさんが注文を聞いて奥のカウンターへ。

運ばれて来たナポリタンはいかにも昭和なナポリタン。

ナポリタンとコーヒー
ナポリタンとコーヒー

これはすげ~美味いや!というわけでは無く、

ごく普通のナポリタンであった。

純喫茶にまつわる書籍やエッセイなどは

何度も登場するらしいが、はじめての

わたしにはピンと来ませんでした(汗)

昭和の頃にはよく入っていた雰囲気の喫茶店。

今は逆にこのようなレトロの喫茶店が少なく

珍しいのだろう。

そのうち5時近くになると、そそくさと

お客たちも去っていき、

わたしも最後の二人目となり店を出たのであった。

 

その後、家近くの散髪屋に行ったら

マスターが高崎に詳しく、この「コンパル」のことを話したら、

すぐに分かって話がはずんだ。高崎では有名なんだ。

話のネタにはなったようである。

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題材の場所:

箕輪城跡:

喫茶店コンパル: