黄昏の神域
2021年3月頃、僕は川越地域を自転車で散走した。
10時過ぎから幾多の神社を参拝し夕方になりかけたときの
訪れた神社が越谷市大道にある「大道神社」だった。

神社ののぼり旗の間をまっすぐに伸びた参道石畳が続いている。
鳥居をくぐると正面すぐに拝殿があり、右側に境内社の稲荷神社が鎮座していた。

稲荷神社のさらに奥右側は「西大袋第九公園」となっており
大きな広場から子どもたちの遊び声が聞こえていた。
子どもたちを見守る母親たち数人が集まって会話をしている。
のどかな場所である。
鳥居に近くに古めの狛犬が台座に座っていたので
近づいて眺めてみた。
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台座を見ると「天保13年(1842)壬寅9月吉祥日建立」と記されている。
今から約180年前に江戸時代の古い狛犬だ。
石工は分からない。
住宅街の一角に神社と公園。
子どもたちの声が聞こえる神社の鳥居近くに
古い江戸尾流れ型の狛犬がデンと座っている。
吽形は玉(鞠)の上に手を乗せているのだが、
玉に布のようなものが覆うように掛かっているのは珍しい。
狛犬をじっくり見て公園のほうへ歩いてみた。
広場から拝殿、鳥居を見ると
葉の落ちた桜の木の間から太陽が見えた。
そろそろ日が落ちようとしていた。

西の空を眺め、鳥居の風景が目に止まった。
いつかこの風景を描いてみよう…そう思った。
絵を描く、ブログを書く
今回の絵は、2024年の年末頃に描いていたものだ。
絵を描いてもブログにアップするのはだいぶ後になってしまった。
絵を描くこととブログを描くことは、まったく違う労力なので、
最近は絵を描き終わっててもブログにアップすることが遅れている。
絵を描くことは無心作業なのだが、ブログは無心では書けないからかな…。
それにコロナ収束以降、それなりに仕事が戻ってきているので
さらにブログへのアップが遅れている。はなはだ残念な僕である(汗)。
使用されていないキャンバスボードがずっと部屋奥に置かれていたので
今回、その板に描いてみた。以前も描いた黒い線を基調とした絵である。
実際の空の色とは異なるのだが、
夕焼け空を黄色く描いてみたかった。
そんな思いで筆を取った絵である。
このような木の枝がごちゃごちゃした絵の場合、
ちゃんと計画的に描かないと上手く描けない。
最初に枝から描くと背景が木の間に埋まってしまい
背景が塗れなくなってしまう。
最初に背景から色を置いていく。
難しいのは、塗った背景は木を描いた後では
修正がきかないこと。あとで木の枝がどのような位置で
描かれるのかを考えて色を配置しなくてはならない。
あと、手前見える木の枝は濃く描くのだが、
明るい黄色の上に色を乗せるので間違いが許されない。
一発書きということだ。
(明るい上に、スミ色を乗せると修正しても汚くなる)
どうにか描いたが、いまいち線が粗いなあ…思うのであった。
今回は色は比較的単純化して塗ってみた。
また、描いていこう。

題材の場所: