「黄跡」

「黄跡」
(サムホール・キャンバス・アクリル)

作品-S(WORK-S)の開始

今まで自分の趣味である神社参拝をしていて

題材を「狛犬」「神社」を主に描いてきたが

それ以外の絵画も描きたくなってきたので

あらたに「作品-S」のカテゴリを作ってみた。

別の意味で挑戦でもある。

(S は 小品という意味で付けています)

狛犬を描く理由のひとつ

ところで、なぜ僕が「狛犬」にこだわっていたかというと

ひとつの原因に、自分の眼の「色覚異常」がある。

以前の記事に少し記したが、

色覚異常の多くは、赤色と緑色が分かりにくいのだ。

田端日枝神社・阿形狛犬

とくに、赤色と緑色が入り混じった情景は

ほんとに困る。だから、秋の紅葉が美しいね、と

言われても困るし、実際にそんなに美しいとも思って

いないところがあって。

そういう情景は描きづらいのだ。

その点、狛犬は基本、石で作られている。

石の色は、灰色か茶色が主だったものだ。

茶色は色覚異常者にとっては

いちばん落ち着く色で、

分かりやすい色なのだ。

だから、石を題材にした狛犬を

主題にした絵が多くなったと

自分でも思っている。

 

だが、いつも「狛犬」ばかりを

描いていては飽きがくるし、

他の題材も描きたくなってくる。

 

ということで、

小さいキャンバスのサムホールに

「狛犬」以外の題材を描いて

みようという気持ちになった。

まず、最初は絵の具を置いて

遊んで見るような抽象的な絵になっていった。

「色覚異常者」とって

いちばん分かりやすい色は黄色なのだ。

赤よりだんぜん黄色のほうが目立つのだ。

だから、

いい絵を描きたい願望、「奇跡」を信じて

黄色い色の絵の具を絞り出した

軌跡の絵を描いた。

題は「黄跡」である。

30分ほどで描いた絵である。

 

ちょっとずつ、楽しみながら

別の方向性も探ってみることにしよう。

 

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