ウッドバーニング・コンテスト
今回、アイキャッチに載せた画像は
第23回、ウッドバーニングコンテスト作品展に応募した作品である。
幸い、第一次審査に合格した絵画である。
今回、「太子判」1点と「B2判」の大きめの板を2点出展したのだが、
どちらも合格したのである。
なんと第一次審査に合格すると
東京都美術館 ギャラリーCに展示されたのであった。
2026年4月2日(木)~4月8日(水)の期間であった。
2025年の10月末だったか、
Xを見ているとフォローしている画材屋さんから
公募展情報が流れてきた。いくつか公募展情報がある中、
「ウッドバーニング」という聞き慣れない言葉があったので、
なんだろうと、そのサイトに進んでみた。
すると板を焦がして、絵を描く絵を募集中ということだった。
板を焦がして絵を描く?
そういう募集があるんだ! と驚くとともに、
これは色覚異常者にとっては、とてもいい分野なのでははないか、と思った。
ウッドバーニングは、基本、板と焼き色で表現する絵画表現だ。
(もちろん、着色もする絵もあるのだが、基本は焼き色表現である)
つまり、板を焼き色だけで表現する世界なのだ。
色を使わなくていいのだ。
これはわたしにとって、あの色か、いやこれか?と思い悩まなくていい世界。
「よ~し、これをトライしてみようではないか」と思った。
さっそく板を焼く道具をAmazonで探してみた。
購入したのは白光社製、マイペンアルファ。
Amazonは到着が早いもので
すぐ翌日には届いた。
試してコテを板にあててみると
にわかに焦げ目がつき、押し当てたところが
茶色く変色していった。
あてるほど、色は濃くなっていき、
墨色になり、しだいに穴凹ができ、
煙が上がってくる。板の焼ける匂いも
あたりに漂う。
なるほど、これで焼いていくのだな。
100円ショップで板を買って来ては、
試し焼き。それから、世界堂に行って
シナベニアのハガキ判を買ってきては
いろいろと焼き始めた。
すると、マイペンアルファに最初から
付いているペン先3本では、なかなか表現が難しいことが
分かってきた。
あと、公募展へ提出する「太子判」のサイズの板が
世界堂にも売ってないので、応募している事務局に電話してみた。
すると、銀座の GINZA HAKKO 木の香 にあるとのことで
一度、訪れてみた。
失敗したときのため太子判を3枚を購入した。
また、ペン先もこの店には、いろいろな種類があるとのことで
見せてもらった。Amazonでは売っていない、
ここ「木の香」で教えている先生の要望を入れた独自のペン先が
あったのだ。
ぶっといペン先があって、これはいいや、と購入。
平たいペン先もあったのでこれも購入。
帰り、世界堂に寄り、
太子判の小品を出すのなら、1点だけでは
インパクトも弱いなぁと思って
B2のシナベニアのキャンバスを購入した。
それが11月後半だったと思う。
応募の締め切りが2026年の1月下旬なので
さていよいよ創作にかからねばと
B2判にとりかかり始めたのが正月の3が日が終わった頃。
ウッドバーニングの今までの入賞者さんの絵の
傾向を見るとどちらかというと写実的なの絵画が多い。
わたしは写実的な絵も好きではあるが、
描くとなると、そのものを正確に写し取るより
イマジネーションを駆使した絵のほうが、
創造の苦しみもあるが
なによりワクワクした楽しみもあるので
デフォルメ調の絵を描くことにした。
入賞者の傾向とは違うが、描きたいほうを選んだ。
狛ッ多曼荼羅(こまったまんだら)を焼き上げる
題材は、以前X=旧Twitter にアップして
それなりに評判のよかった、いろいろな
狛犬をデフォルメした絵をもとにして、
B2判のタテに収まるよう構成をしなおして
ウッドバーニングすることにした。
いろいろな狛犬のキャラクターたちが
われ一番と寄り集まった困った奴らである。
これを描くにあたって
ぶっといペン先が有効であった。
半分以上、ウッドバーニングを仕上げていると
この救いのないような愛すべきキャラクターたちを
見守るような存在が必要だなぁと思って
上部の背後のスペースに女神像を入れることにした。
狛犬を題材にしているが、
これは、この世界の縮図でもある(少しオーバーかw)。
どうしようもない
困った奴らの集まりであるが、
愛すべき奴らの集まりでもある、
この世界のことを
比喩的に表現した。
タイトルは
狛犬がたくさんいる世界、
「狛ッ多曼荼羅」(こまったまんだら)
とした。
ほぼ半月で仕上げた作品である。
コンテスト会場で受け付けをしたときに、
ウッドバーニングに第一次審査結果に合格した人と話したが、
1作品を1年かけて描く人、
3ヶ月~半年かけて描く人、
皆んな時間をかけている人ばかりであったので
驚くとともに、もう少し手間暇かけて
描いてもよかったのかな、とも思ったのだった。
だが、1作品を1年かけることは
とうていわたしにはできないとも思ったのだった。
残念ながら、入賞には至らなかったが、
入賞者の方達は、長年ウッドバーニングを経験された人たち。
始めて半年も経ってない、この私が受賞するのは
おこがましいことだろう。
ただ、見に来てくれた人のなかで、「とても個性的で面白くて楽しい」と
いう言葉を聞けたのは今後の励みなったのであった。
とにかく自分でも気に入っている作品だったので
第1次審査に合格し都美術館に飾ることができたのはとても嬉しかった。
ウッドバーニングを始めて
3か月も経たないので、まだまだ
未熟な点は多々ある。さらに技術を磨いて
さらなる高みを目指して行こうと思ったのでした。











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